第二次世界大戦ブックス<br> パリ陥落 - ダンケルクへの敗走

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第二次世界大戦ブックス
パリ陥落 - ダンケルクへの敗走

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  • サイズ B6判/ページ数 222p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784383011273
  • NDC分類 234.074

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

植田 和昭

11
陸軍大国フランスの第二次大戦のドイツに対する一か月余りでのあっけない敗北。第一次大戦時の思想から抜け出せない軍首脳部。ディール計画などと言ってあっさり一網打尽にされるイギリス・フランス軍。スピードに押しまくられて回転ドアを押すように敗北へと転がり落ちていく。これは、第一次大戦での多大な犠牲ゆえに国民に植え付けられた反戦主義の世論がフランス軍の士気の低下につながり追い込まれていくことになるのである。防御では勝てない。だが生命の躍動という奇妙な攻勢主義が大量の死体の山を築いた。近世フランスは、常に敗れている。2024/03/21

大森黃馨

2
この書を読むと、先の戦争末期の軍人に付いて、あまりとやかく言えなくなる。「太平洋戦争は、なぜもっと速やかに終戦へと向かえなかったのか」__戦争の敗北と、国家の敗北は、違うのだ。祖国に敗戦を受け入れさせるには、政治というものとその力が、が必要なのだ。良識や良心、それらだけで敗北の終戦に導いてゆけるというのは、実は只のファンタジーなのかもしれない。 2021/09/22

カールステンセン

2
1940年にパリ陥落が起きたのは知っていましたが、その頃の詳しい流れを知らなかったので読みました。ここまで一方的に負けた戦争だとは思わず、フランス軍の情けなさに苛立ちすら覚えました。ドイツ軍よりフランス軍の方が軍の規模では勝っていたというのは知りませんでした。一番恐ろしかったのは戦時中のパリ市民の様子で、祖国の危機が迫って避難民も押し寄せているのに軍部の嘘の報道に騙され、呑気に日常を送っているのはゾッとしました。こういう市民の描写は生々しくて一番恐ろしいです。2019/07/14

Johnny-T

2
第二次世界大戦初期、フォニーウォー(まやかし戦争) と呼ばれる停滞期間の後、1940年5月10日にヒトラー率いるドイツ軍が西部方面への進撃を開始してから、同年6月25日に全戦域での戦闘中止命令が出されフランスが敗北するまでの45日の戦場とフランス指導者たちの動きを追う。  うん、わたしフランス軍は負けたとはいえもうちょっと道理の立つ負け方をしたんだと思ってましたよ。まさかここまで自滅的だったとは。そりゃあここまでグダグダではマンシュタイン計画にも機甲部隊の集中運用にも対応できないよ。2015/06/08

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