内容説明
本書は、編者が今まで秘蔵していた未公開の新語録を軸に、混迷の時代に血肉となり指針となる書に再構築。旧語録の解説改訂も実施して現代に応えた、前著を凌ぐ名著。
目次
すべてにバイタリティを
社員は三倍働け、重役は十倍働く
幹部はえらい人ではなく、つらい人だと知れ
常に将来へのビジョンを描いておけ。それが人々に希望を植えつける
経営に活気をみなぎらせるために幹部がなさねばならぬことは、ビジョンを明示し、目標を高く掲げることである
全社員が共通の価値観で結ばれること、これこそ期待される会社像だ
当社が日本の一角にあるとの観念を一擲せよ。国境を意識するな
これから期待される社員像は「変化に挑戦しうる人」である
組織は上下のヒナ壇ではなく丸い円と考えよ
自分の立場と相手の立場を交換して考えよ。そうすれば正しい行動が生まれる〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Tai
15
これから期待される社員像は「変化に挑戦しうる人」変化の断層性、波及性、加速性/動かない水は腐る/契約とは高い精神活動/相手のミスを積極的にカバーする/権限委譲でなく自ら権限形成する/×誰かが言うだろうという依存心、まとまるまで良いとする横着心、上に言う程でないという老婆心、庇い合い根性、優越感/計画は結局は自分のもの/マネジャーが身に付けるべき能力、職業的技術25%革新的創造力25%教養50%/棒高跳びの選手は三度失敗すればフィールドから立ち去るが、ビジネスマンは永遠に立ち去ることができない2021/06/30
とみやん📖
11
ハードカバーの新版とこれとがあったが、こちらにした。昭和40年代の古い内容だが、さすが昭和の名経営者土光敏夫さん。磨き抜かれた簡潔明瞭な言葉が100並ぶ。働き方改革が叫ばれる昨今、「三倍働け、幹部は十倍働く」などの言葉が与えるインパクトは大きいがよくよく土光氏の真意を探れば、天啓を与えるものばかりだった。2019/07/16
のっち
8
☆☆☆☆ 現代の視点で見ると、「女性社員を引き上げるのは男性社員の役割」など一部古い内容もあるが、ここは時代背景を考慮すべきだろう。一読身の引き締まる内容だった。成功にしろ失敗にしろ、やはりそこから学ぶ姿勢が大切。その後のアフターケアの重要さが問われる。仕事が充実して初めて私生活も潤う、というのも納得だ。日に新たに、日々に新たに、しっかりとメンタルも良好に保ち、仕事終わりの学びの時間をさらに充実させていこう。2024/04/16
凌🔥年300冊の読書家🔥
7
何回も読んでるけど、何回も唸る。大切なことが確認できる。刺激を受けたらすぐ行動。2019/04/30
Asami
5
石川島播磨重工業、東芝の社長、経団連会長を経た名経営者、土光敏夫氏の社内報に掲載された語録を再編集したもの。1996年に初版が出されたとは思えないほど、現代にも通じるエッセンスがたっぷり詰まっています。エッセンスと言えるのは、一つ一つが見開きで400字くらいの短いまとまりにも関わらず、正鵠を得た表現で心に染み込みます。意思決定は勇気の問題に他ならず、1.決定が遅れがちで機会損失 2.書類の山が勇気の代用品になっている 3.再検討を命ず←なにをどう再検討するかが示されない、そんな場面に反省の念を抱きました。2022/03/12