蜀山人 狂歌ばなし―江戸のギャグパロディーの発信源

蜀山人 狂歌ばなし―江戸のギャグパロディーの発信源

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  • サイズ B6判/ページ数 210p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784380972355
  • NDC分類 911.19
  • Cコード C0076

内容説明

狂歌といえば、どうしても蜀山人ということになってしまう。江戸の文学を語る上で、どしても避けて通ることのできないのが蜀山人。つまり、大田南畝なのである。本書は、この南畝・蜀山人とその狂歌にまつわる話を中心にしながら、著者の修業時代のこと、二人の師匠の思い出、さらに今は亡き名人たちのこと、また著者が日頃あれこれ思っていることなどをまじえながらまとめたものである。

目次

才能発揮の南畝=蜀山人(落語との出会い・狂歌との出会い;知識欲・記憶力抜群の南畝の少年時代;南畝の「貧乏自慢」・逆境時代の生き方 ほか)
活躍自在の南畝=蜀山人(狂歌ブーム・賄賂政治花盛りの田沼時代;南畝の「援助交際」と家庭の事情;天明の狂歌ブームと南畝・橘洲の出版合戦 ほか)
爛熟晩年の南畝=蜀山人(年老いて大坂銅座へ単身赴任の初体験;お役人と文化人の二足のワラジをまっとうした南畝;玉川治水工事現場で南畝と芭蕉が対談? ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

24
図書館本で正解。 落語家の著者に同じ話を何度も聞かされているようで、やや退屈した。 やや薄口かも。 もっと蜀山人の狂歌を読みたかった。 気に入った狂歌は以下に。 『三ぜんの 膳を二膳に へらすとも 御膳御膳と へつらうは嫌』(村田了阿) 『曲がりても 杓子(しゃくし)は物を すくうなり 直ぐなようでも 潰すすり子木』(大田南畝) 『此の世おば どりゃお暇(いとま)に せん香の 煙りとともに 灰左様なら』(十返舎一九) 十返舎一九の辞世は鮮やか。 2017/10/03

gtn

22
先日亡くなった著者が、狂歌の大家大田南畝の半生を紹介。南畝は幕吏として七十過ぎまで勤め上げたという。「支配勘定」まで上り詰めたが、今で言うと財務省の係長クラスだとか。彼の全盛期は、文化爛熟の田沼時代まで。松平定信による禁制が始まった途端、口を閉ざしたところが、いかにも公務員らしくて、親近感が湧く。2022/03/11

ひでまろ

0
蜀山人はあくまでもとっかかりで、どちらかと言うと昭和の寄席まわりについて書かれた本。粋や洒落に解説が必要な今の日本に、本当の文化は有るのかとちょっと考えてしまいます。2013/11/03

木口

0
あとがきでふれられていますが蜀山人がメインというより身辺雑記に蜀山人の狂歌と解説がついているという構成なのでもうちょっと蜀山人に重点をおいてほしかったです…面白くないわけではなくてちょっとものたりない気がしました2012/03/15

zatugei

0
読みやすい。もうすこし蜀山人や狂歌、あるいは滑稽文芸などにも踏み込んでほしかった。2019/05/10

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