目次
徂徠篇(『〓園十筆』から『論語徴』へ;徂徠における朱子学の超克;第3章 徂徠における孔子の教育法;第4章 徂徠と『詩経』と日本文学)
門人篇(〓園門下における安藤東野の存在;平野金華の生涯と思想;徂徠経学の継承者春台をめぐる疑問;徂徠学の地方への浸透)
感想・レビュー
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きさらぎ
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割とガチに学説を取り上げた専門書だししかも著者自身が「通説に批判的」と書いているので、これはあまり徂徠関係一冊目で読む本ではなかった、という気はしますが、理解の度合いはともかく結構面白く読みました。基本的に一般向きではないと思うので「当然知ってるよね」的に記述は容赦ないですが、後編の門人編(東野、金華、春台、周南)については経歴等も比較的触れてあって、学派内の人間模様がうっすらとながら垣間見えて予備知識がなくても結構楽しめます。皆非常にクセのある人物ですが、反面、不思議なことに何となく切なかったです。2014/12/20