出版社内容情報
除染労働の実態を告発し、原発ひばく労働者の人間性の回復と、労働者の広範な連帯のために労働者の立場から、新たな被曝労働、除染労働を考える。
第1章 除染労働者に聞く――現場の様子、仕事への思い、争議を経験して
○東北の復興のためにも働きたかった - 外川真二さん(仮名 関西出身)
○除染という限られた期間内の仕事で、自分に何ができるのかに挑戦したい - 熊町栄さん(仮名 北海道出身)
○この時代に当事者として生きているんだから、少しでも地域貢献ができれば - 山形健一さん(仮名 青森県出身)
第2章 除染労働の実態
○就労構造の問題
○労働条件の問題
○労働環境と安全衛生に関する問題
第3章 国・関係機関の対応
○環境省の対応と問題点
○厚生労働省の対応と問題点
○事なかれ主義という各省に共通する問題
○福島労働局による指導監督報告
○内閣府、農林水産省、東電の問題
第4章 除染労働者の闘い――いくつかの労働争議事例
○楢葉町先行除染(元請:清水建設):A社争議
○田村市本格除染(元請:鹿島建設JV):D社争議
○楢葉町本格除染(元請:前田建設工業JV):T社争議
○楢葉町本格除染(元請:前田建設工業JV):T興業争議
第5章 除染労働者の健康と安全を守る法と制度
○新しい有害業務「除染労働」
○放射線障害を防ぐための「除染電離則」とガイドライン
○累積被ばくの一元管理が必要
○労働者以外に対しては何の規制もない除染労働
おわりに 除染労働をめぐる課題
被ばく労働を考えるネットワーク[ヒバクロウドウヲカンガエルネットワーク]
編集
なすび[ナスビ]
著・文・その他
長岡 義幸[ナガオカ ヨシユキ]
著・文・その他
内容説明
新たな被曝労働=除染。除染労働の問題は、原発事故後も放置されたこの国の産業と労働に横たわる根本的なものだ。私たち自身がこれからの労働運動や社会運動の方向性やあり方を問い直すことを迫られている。
目次
はじめに 除染労働の実態の告発と、労働者の人間性の回復と、そして広範な連帯のために
第1章 除染労働者に聞く―現場の様子、仕事への思い、争議を経験して
第2章 除染労働の実態
第3章 国・関係機関の対応
第4章 除染労働者の闘い―いくつかの労働争議事例
第5章 除染労働者の健康と安全を守る法と制度
第6章 除染労働をめぐる課題