出版社内容情報
90歳にしてなおキャンバスに向かう孤高の画家・呉炳学の知られざる半生「孤高の魂とその人間ドラマに魅せられて」「…植民地下の朝鮮に生まれた呉炳学、太平洋戦争の戦中戦
後の過酷な試練、幾度かの死線を乗り越えて生き抜くことが
できたのも、絵を描くことへのかぎりない情熱こそが生命線
であった。時代の試練を乗り越えられたのも、絵という芸術
の絆以外の何ものでもなかった。才能が執念を支え、執念が
才能を守ったのだ。
…私はいくつかの偶然が重なり、画伯と交流する機会に恵ま
れた。以来、この強靭な画伯の片鱗だけでも後世に伝えたい
という強い思いに急き立てられる日々が続いた。微力ながら
その努力の成果が本書である」(本書「まえがき」から)
山川 修平[ヤマカワ シュウヘイ]
著・文・その他
目次
第1章 幼少年期
第2章 激動の青年期“前篇”
第3章 激動の青年期“後篇”
第4章 井田アトリエ時代
第5章 孤高なる巨匠への道
第6章 強靱なる魂に魅せられて
第7章 「仮面の館・呉炳学美術館の夢」
呉炳学略年譜
資料(『呉炳学画集』;呉炳学ソウル個展)
著者等紹介
山川修平[ヤマカワシュウヘイ]
1936年岩手県生まれ。一関一高、早稲田大学文学部(心理学専修)卒、出版社勤務を経て著述業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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