内容説明
「五族協和」「王道楽土」の満州国と何だったのか?歴史と国際政治に翻弄された朝鮮人学徒の生涯。
目次
第1章 一世たちの季節(広い世界へ;満州建国大学;民族協和の真実;サハリン戦で敗走;混乱の島で;一世たちの証言;工場の通訳に;日本人だけが帰国の理由;新たなる支配者;沿海州の受難;極秘指令の意味)
第2章 流血の山河(祖国への進軍;金日成との出会い;同窓生の八月十五日;決意を胸に渡日;残虐と無法の原点;理念と現実の日々;ソ連支配下の故郷から;ふたたびの戦火;戦っております;アイスと缶ビールと…)
第3章 幽閉の島で(旧官は名官;抑圧下の戦況;呼び出し;名簿の謎;無念を秘めて;北朝鮮ふたつの帰国運動;38度線の銃火)
第4章 雪解けと帰国(潤いと沈黙;繁栄の祖国が;半世紀を経た帰郷;平壌での再会;癌に侵され;日本は優しい;ここは天国だ;大晦日の電話)
著者等紹介
前川惠司[マエカワケイジ]
ジャーナリスト。1946年東京生まれ。71年慶応大学卒業、朝日新聞社入社。ソウル特派員、朝日新聞インターナショナル社(シンガポール)社長などを経て2006年定年退社(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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