内容説明
本書は、戦後の国際政治における最も重要な問題で、秘密のベールに覆われてきた核兵器の問題、米ソ核軍備管理交渉の問題を、核戦略や核軍備管理交渉に詳しいベテラン・ジャーナリストが、米国の立役者ポール・ニッツエを軸にしながら、ジャーナリストとして知り得た限り正確に、平易な言葉で、かつ興味深く叙述したものである。
目次
SDIと軍備管理―プロローグ
攻撃兵器と抑止―オフェンス(力と意志;冷戦と核の脅威;ケネディの挑戦;SALT交渉の開始;優勢と均衡をめぐって;SALT1の合意;SALT2の舞台裏;STARTとINF交渉)
防御による安全保障―ディフェンス(SDI―夢と現実;SALTの崩壊;レーガンとゴルバチョフ;レイキャビクでの論戦;交渉の再開と進展;大いなる遺産)