幻の石碑―鎖国下の日豪関係

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幻の石碑―鎖国下の日豪関係

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  • サイズ B6判/ページ数 236p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784377209655
  • NDC分類 210.59

内容説明

19世紀半ば、日本近海には鯨を求めて多数の異国船が出没していた―。金沢の豪商・銭屋五兵衛の「タスマニア渡航説」と、その事実を告げる石碑の謎を追って日豪交流の曙時代の実態を探る。

目次

海を駆けた豪商銭五を追って
奇妙な彫物―日豪交流史へのプロローグ
1 天保の日豪衝突―捕鯨船レディ・ロウエナ号の来航
2 嘉永の美談―タスマニア難波船を救った日本人
3 銭屋五兵衛―豪商の栄光と失脚
4 銭五のタスマニア渡航説―密貿易の隆盛
5 タスマニアの発見―太平洋時代の幕開け
6 苦渋の日々―流刑植民地タスマニア
7 鎖国下の日豪交流―航海日誌が綴る取引きの実態
8 異国船から見た日本近海―幕末の海上交易
9 幻の石碑―発見されたもう一つの証拠
口永良部島を訪ねて―日豪交流史検証のエピローグ

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

印度 洋一郎

4
ノンフィクション作家の著者が、明治時代にオーストラリアの海岸で日本人の名前の刻まれた石碑が発見されたという新聞記事を追跡し、19世紀の江戸時代の日本とまだイギリスの植民地であるオーストラリアとの知られざる接触を解き明かしていく。蝦夷地では外国船を排斥する日本の態度に怒った豪船が沿岸の村を襲撃するかと思えば、同じ地域で難破した豪船の乗組員が救助される事もあり、鎖国といいながらも実際には外国人との交流が徐々に増えていた。江戸時代も末期になると、外国船と日本人との密貿易も半ば公然化していたらしい。2022/04/02

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