幻冬舎新書<br> 下山の思想

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幻冬舎新書
下山の思想

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  • サイズ 新書判/ページ数 223p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344982413
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0295

内容説明

どんなに深い絶望からも人は起ちあがらざるを得ない。すでに半世紀も前に、海も空も大地も農薬と核に汚染され、それでも草木は根づき私たちは生きてきた。しかし、と著者はここで問う。再生の目標はどこにあるのか。再び世界の経済大国をめざす道はない。敗戦から見事に登頂を果たした今こそ、実り多き「下山」を思い描くべきではないか、と。「下山」とは諦めの行動でなく新たな山頂に登る前のプロセスだ、という鮮烈な世界観が展望なき現在に光を当てる。成長神話の呪縛を捨て、人間と国の新たな姿を示す画期的思想。

目次

いま下山の時代に(下るという大事なプロセス;下山しながら見えるもの ほか)
下山する人々(法然とフランチェスコ;平安末期に流行した今様 ほか)
いま死と病いを考える(この世で絶対的な真実;病人大国日本の憂鬱 ほか)
大震災のあとで(言葉もなく、おろおろと;下山途中の生き地獄 ほか)
ノスタルジーのすすめ(「時には昔の話を」のとき;古い記憶の再生装置 ほか)

著者等紹介

五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。英文版『TARIKI』は二〇〇一年度「BOOK OF THE YEAR」(スピリチュアル部門)に選ばれた。02年に菊池寛賞、10年に刊行された『親鸞』で第六四回毎日出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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団塊シニア

57
震災時の執筆のため、東日本大震災、原発事故、自殺について言及してる、タイトルの下山の思想は内容は理解できるがまとまりに欠ける感じがした。2014/03/27

翔亀

33
【偽人生論二題-上】五木寛之と東浩紀という新旧2名の人生論を読んだ。いずれも売り方上手の幻冬舎の確信犯的コピーが並ぶ。「未曾有の時代をどう生きるか」(五木)、「著者初の挑発的人生論」(東「弱いつながり」)。しかし勿論、人生論の筈はないのだ。両者の問題意識も結論も驚くほど似通っている。情報に関して、五木:「人間は自らが欲するものしか見ない」、東:「ネットでは自分が見たいと思っているものしか見ることができない」。その中で、どうしようというのか。両者とも老いを意識しながら似たようなことを言うのだ。(続く) 2014/07/31

たかしくん。

29
著者曰く「第2の敗戦」こと東日本大震災を後にして、戦後の頂点を極めた日本人が、今度は「見事に、安全に、優雅に」そしてポジティブに「下山」することべきとの主張は納得。50歳になったばかりの私には、自身のこととしてとらえるべきと感じます。さすがに、「親鸞」を書かれた著者だけにその師匠たる法然への礼賛もありかな!しかし、後半部分は、本書で書く必要があったのか疑問がのこるところであり、この作品としては皮肉にも「下山」が上手でないと思いますが…。2014/09/13

うりぼう

29
西宮で、本田健さんの「50代・・・」と一緒に買った本。日本が下山に向かうように、自分自身も50の半ばを迎え、確実に人生の下山期にいる。重なるところが多々あった。以前、べてるの家などを題材にした「降りてゆく生き方」という著書があり、映画にもなった。競って登るのではなく、下に降りて分かち合う社会に向かうメッセージである。そこには、十分に登ったという充実感があると降り易いが、まだまだ、これから登るのだという若者にどう共感を得るか。その契機が東北大震災、奪い合う自己責任から分かち合う共生社会へ草食系が似合うかも。2012/02/24

いーたん

27
この新書が出版されたのは、2011年の秋。もう10年も前なのか。いま、震災をコロナに置き換えても充分通用するような内容だ。わたし自身は、10年前よりも一層、下山の哲学に共鳴しているだろう。自分の人生にピークがあったとも思えないが、緩やかに降りていく感覚はある。確かに、周りの風景もよく見えるが、不意に蹴つまづくことを用心している。優雅に下りる感じはないな。2021/11/16

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