幻冬舎新書<br> うつ病の脳科学―精神科医療の未来を切り拓く

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幻冬舎新書
うつ病の脳科学―精神科医療の未来を切り拓く

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  • サイズ 新書判/ページ数 245p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344981430
  • NDC分類 493.76
  • Cコード C0295

内容説明

日本のうつ病等の気分障害患者が90万人を超えた。だが、病因が解明されていないため、今のところ処方薬も治療法も手探りの状態にならざるを得ない。一方、最新の脳科学で、うつには脳の病変や遺伝子が関係することがわかった。うつの原因さえ特定できれば、治療法が確立できる。今こそ、最先端脳科学と精神医学を結びつける研究環境が必要だ。うつ研究と脳科学の世界最新情報から、今後、日本がとるべき道までを示した、うつ病診療の未来を照らす希望の書。

目次

第1章 現代の社会問題としてのうつ病
第2章 うつの現在、過去、未来
第3章 脳科学の到達点
第4章 うつ病の脳科学1―うつ病の危険因子と脳
第5章 うつ病の脳科学2―抗うつ薬の作用メカニズム
第6章 うつ病の脳科学3―エピジェネティクス仮説
第7章 うつ病の脳科学4―臨床研究
第8章 日本のうつ病研究の現状
第9章 日本の脳科学研究の現状
第10章 残された課題―うつ病の死後脳研究

著者等紹介

加藤忠史[カトウタダフミ]
精神科医・脳科学研究者。1963年東京生まれ。1988年東京大学医学部卒業。滋賀医科大学精神医学講座助手、東京大学医学部付属病院講師を経て、現在、理化学研究所脳科学総合研究センター精神疾患動態研究チーム・チームリーダーを務める。日本において臨床と研究をリードするほか、国際双極性障害学会の理事、海外の専門誌編集委員を務めるなど、国内外において双極性障害の研究を牽引している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

カッパ

16
確かに精神疾患の原因は解明されていない。したがってさまざまな要因が複合しているとみられている。セロトニンやドーパミン仮説があるが原因は直接そこだとも言われていない。他にも推測はされているものもあるが研究はすすんでいないようだ。加藤氏は一貫してブレインバンクの必要性を訴えている。脳は亡くならないとそれを手に入れることは難しいのでそう簡単にはいかないかもしれないが。2018/07/02

こにいせ

7
真っ当な精神科医による真っ当なうつ病解明の最前線の紹介。臨床と研究に両方携わってきた経験が活かされている、非常に交通整理された本。うつ病の原因を、脳機能障害と見なしつつも、その絶対性に留保をつける語り口は、決して断言はしない、という科学者の良心だと思うのだがなあ。断言は避けつつも、研究成果を順次アップグレードして、公衆にフィードバックする、というのは重要ではないか。他のかたもコメント欄に書かれているが、東大紛争の下りには本当に驚いた。2010/04/15

Yasomi Mori

4
うつ病は原因・病変ではなく症状をもとに分類されている。精神疾患には時期が来れば治る「病気」と、福祉のサポートが必要な「障害」、二つの側面がある。精神科の治療は副作用との戦い。うつ病は遺伝要因と環境要因の相互作用による複雑な疾患。早期養育が成長後のストレスに対する感受性に影響、虐待経験はうつ病の危険因子。うつ病=「全てか無か」的な両極端な情報処理が過剰になった状態。認知行動療法はこうした認識パターンを標的とする。エピジェネティクス仮説。/研究者の不足。反精神医学的な歴史による東大精神科の荒廃には驚いた。2016/04/08

むっち

4
タブーを恐れない記述。精神障害は、広い意味での疾患(disorder)であり、本来は疾患(disease)に分類すべきなのに、mental disorder=精神障害と訳されたため、知的障害(intellectual disability)身体障害(physical disabilty)と並ぶ三大障害として疾患の治療という側面より、保護と予防の対象とされてきたという指摘やら東大病院は学園紛争の影響が1994年まで残っていたとか ちょこちょこ社会的視点をいれながら、精神の臓器としての脳を自然科学的に解明す2012/04/18

風間樹

3
基礎知識が必要な本。学園紛争の影響が今世紀まで残っていたとは。それで日本国内での研究が遅れたのは分かるが、海外もそれほど引用されておらずあまり進んでいない様子。 ☆☆★★★2015/05/26

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