内容説明
どんなに前向きに生きようとも、誰しもふとした折に、心が萎えることがある。だが本来、人間の一生とは、苦しみと絶望の連続である。そう“覚悟”するところからすべては開けるのだ―。究極のマイナス思考から出発したブッダや親鸞の教え、平壌で敗戦を迎えた自身の経験からたどりついた究極の人生論。不安と混迷の時代を予言した恐るべき名著が、今あざやかに蘇る。“心の内戦”に疲れたすべての現代人へ贈る、強く生き抜くためのメッセージ。
目次
人はみな大河の一滴(なぜかふと心が萎える日に;人生は苦しみと絶望の連続である ほか)
滄浪の水が濁るとき(「善キ者ハ逝ク」という短い言葉;屈原の怒りと漁師の歌声 ほか)
反常識のすすめ(内なる声を聴くということ;科学は常に両刃の剣である ほか)
ラジオ深夜一夜物語(私たちは“心の内戦”の時代に生きている;自分を憎む者は他人を憎む ほか)
応仁の乱からのメッセージ(“インナー・ウォー”の時代に;命の重さが実感されなくなった ほか)
著者等紹介
五木寛之[イツキヒロユキ]
1932年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮にわたり47年引き揚げ。52年早稲田大学露文科入学。57年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、66年「さらばモスクワ愚連隊」で小説現代新人賞、67年「蒼ざめた馬を見よ」で直木賞、76年『青春の門 筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。02年に菊池寛賞、04年に仏教伝道文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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