幻冬舎新書<br> 十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」

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幻冬舎新書
十一代目團十郎と六代目歌右衛門―悲劇の「神」と孤高の「女帝」

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  • サイズ 新書判/ページ数 359p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344981119
  • NDC分類 774.28
  • Cコード C0295

内容説明

戦後、大衆からの絶大な人気を誇り、市川宗家の名跡のもとで劇界を背負う宿命を負った立役、十一代目團十郎。妖艶な美貌と才芸を武器に、人間国宝、文化勲章などの権威を次々手にして這い上がった不世出の女形、六代目歌右衛門。立場の異なる二人が一つの頂点を目指したとき、歌舞伎界は未曾有の変革を孕んだ―。華やかな舞台の裏に潜む、人間の野望と嫉妬、冷徹な権謀術数の数々。最大のタブーの封印がいま解かれる。

目次

第1章 海老様ブームと歌右衛門襲名―~一九五一年(市川海老蔵;中村歌右衛門;戦争と平和;歌右衛門襲名)
第2章 始動と雌伏―一九五二年~一九五五年(天覧歌舞伎;大佛次郎と三島由紀夫;歌右衛門の新しい試み;吉衛門一座の亀裂)
第3章 模索と分裂―一九五六年~一九六二年(一九五六、五七年―模索する役者たち;一九五八年―海老蔵のストライキ;一九五七年―嵐の前;一九六〇年―公的栄誉と国際的評価;一九六一年―分裂と決意)
第4章 神の復活と死―一九六二年~一九六五年(一九六二年―襲名;一九六三年―團十郎の迷走;一九六四年―「團十郎問題」;一九六五年―神の死;歌舞伎の変容)

著者等紹介

中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒。カメラ雑誌編集長等を経て、現在「クラシックジャーナル」編集長。出版社「アルファベータ」代表取締役。海外の出版社と共同・提携し、20世紀に偉大な足跡を残した芸術家や文学者の評伝の翻訳書を出版する傍ら、自らもクラシック関係の著書を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ぐうぐう

4
リアリストとして女帝への道をひた走る六代目歌右衛門と、神として伝統を頑なに生きようとする十一代目團十郎、その二人を主人公にして、戦後歌舞伎史を実にスリリングかつドラマチックに描き出す、中川右介の『十一代目團十郎と六代目歌右衛門』。政治力を駆使し、名誉と権力を次々に手にしていく歌右衛門に対しても、そしてストライキや欠席、主演拒否を繰り返す團十郎に対しても、著者である中川は善悪の二元論といった短絡的な尺度で人物像を決定しない。(つづく)2011/04/27

みそさざい

3
面白くはあったんだが誤植かなり多し。伽羅先代萩にわざわざ『きゃらせんだいはぎ』とルビを振る体たらく。そこは『めいぼく』でしょうが。かなり残念。一事が万事この調子。役者の親子関係にはこだわりを持って書き進めているようだが、その割に実子関係の有り得ない場合をスルーしている部分もあり、整合性のとれない箇所も散見される。校閲の技量も問われるところか。題材としては興味深かっただけに惜しかった。2012/03/31

左近

2
養子であるが故に、市川宗家の名誉を汚してはならないと自らにプレッシャーをかけ、追い詰められてしまった十一代目:市川團十郎と、出生の秘密を封じ込め、芸の力と政治力で歌舞伎界の支配者となった六代目:中村歌右衛門を対比させながら、歌舞伎が庶民の娯楽から国家の保護を必要とする「博物館」的存在へと変容する様を、劇界の闇の部分にも光を当てながら描く、ドキュメンタリー・タッチの読み物。役者をきちんとマネージメントできなかったり、過労に追い込んでしまったりする興行側の問題は、つい最近も語られたばかりですね。2013/05/25

みつひめ

2
この本が生まれるきっかけは、保さんの『歌右衛門伝説』だったんですね。なまじの小説よりよほどドラマティックでした。もっとスキャンダラスな感じで書かれているのかと思いましたが、そうではありませんでした。十一代目團十郎の舞台、見てみたかった。そして、歌右衛門さんももっと見続けていればよかった、そんなことを思いました。歌舞伎に興味がある方には、面白く読めると思います。2009/02/14

Gen Kato

1
おもしろ過ぎて一気読み。こうした人間ドラマとして描いてもらったお蔭で、歌舞伎界の親戚・姻戚関係、ようやく頭に入って来ました。しかし読み手としては、作者自身の「これはあくまで『物語』である」という言葉を忘れちゃいかんな、とも考えつつ。2015/12/02

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