内容説明
秀吉にその才を見こまれ、家康に売られたけんかを買った上杉家執政・直江兼続。兼続を陰に日なたに支えた妻お船は、幼い我が子を残して主君・景勝の正室・菊姫とともに上洛、上杉家の奥をたばねる要となった。ふたりは関ヶ原合戦後、百二十万石から三十万石に減らされた米沢藩の財政をすくうため、高禄の自家断絶を決意する―。治水、青苧などの殖産、学問所の設立など藩の基礎をつくった兼続と、夫を助けすべてを上杉にささげたお船夫婦の清廉な生涯。
目次
第1章 女運のよさ
第2章 男ぼれのする武将
第3章 菊姫とお船
第4章 好学の詩人
第5章 反骨と深謀
第6章 戦略家にして民政家
第7章 直江家断絶を決意
著者等紹介
鈴木由紀子[スズキユキコ]
山形県生まれ。評伝『闇はわれを阻まず 山本覚馬伝』で第四回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。ノンフィクションから歴史小説まで幅広い執筆活動のほか、放送や講演活動でも歴史ファン層のすそ野を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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