幻冬舎新書
肉体マネジメント

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  • サイズ 新書判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344981058
  • NDC分類 782.3
  • Cコード C0295

内容説明

36歳の日本人である著者が、究極のスプリント種目4×100mリレーで世界の黒人選手を退け、メダルを獲得できたのはなぜなのか。その秘密は、卓越した自己管理能力にあった。やみくもに筋トレに励んでもパフォーマンスは上がらない。己の感覚と「対話」しながら、体のメカニズムを追究し、筋肉を的確に操る。コーチに頼らないそのセルフマネジメント力こそが、衰えない肉体を作り上げてきたのである。試行錯誤の末に辿り着いた、究極の身体論。

目次

第1章 いかにして重圧に打ち勝ったか
第2章 ケガによって訪れた転機
第3章 速く走る体のメカニズム
第4章 衰えない体を作るトレーニング
第5章 自分の体は自分でマネジメントする
第6章 勝つためのメンタルコントロール
第7章 魂のバトンと引退を決めた理由

著者等紹介

朝原宣治[アサハラノブハル]
1972年、兵庫県生まれ。中学時代に、ハンドボールで全国大会に出場。高校時代に本格的に陸上競技を始める。高校3年生のとき、走幅跳びでインターハイ優勝。1993年に国体の100mに出場、10秒19の日本新。1995年大阪ガス入社、活動の場をドイツへ移す。1996年アトランタ五輪で100m、走幅跳び、4×100mリレーに出場。1997年ローザンヌで、10秒08を出して日本記録更新。1999年左足首を疲労骨折。2000年シドニー五輪の4×100mリレーに出場。活動の場をアメリカへ。2001年オスロで100m10秒02の生涯ベスト記録。2003年に拠点を日本へ移し、2004年アテネ五輪に出場。2007年大阪世界陸上に出場、4×100mリレーでアジア記録を出して5位。2008年北京五輪で日本トラック史上男子初となる銅メダル。2008年9月現役引退(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぐっち

26
「夏から夏へ」でからの流れ。にわか陸上ファンなので、朝原さんが現役の頃を見てたわけではないけど、うちの子も幅跳びとリレーなので、どんなことが書いてあるんだろうと思って手に取ってみました。理論的なマネジメントというより、ご本人の体験や感覚的なことも多く、走る本人が読むと得ることも多いのかなと思いました。2018/01/07

ハナ

9
コーチについて学ぶことをチームの中で一緒に鍛えていくことも大切だろう。でも真に成長するには教わったことを自分なりに解きほぐして、unlearnすることが必要なのだと思った。自分の体の感覚は自分にしか分からないのだから、感覚をなるべく再現できるような努力が必要だと思った。2013/06/30

ぴかいち

5
いい!室伏選手の集中するときに空を見上げて星を見つけちゃった話すごいなぁ。後動き回って集中する話も良かった。昨日クリーンをほぼベストの重さでめっちゃ集中してやったけど、なかなか楽しかったしいい練習できた気がする。「値」を求めるのも悪くないなぁ。2018/01/21

おかきん

4
「体幹を鍛えることが大事」「人間の筋肉は携帯電話のバッテリーのようなもの、古くなってくると頻繁に充電しなければいけなくなる」など一般人でも参考になりそうなことが多かった「真似をする時は感覚までイメージする」「フォームより自分の中の感覚を重視する」「ルーティンワークを行い集中する」などは陸上に限らず様々なことに通じる技術だと思う2013/02/01

lime@灯れ松明の火

4
「夏から夏へ」を読んですっかりファンになった朝原さん。ちょうどその後を引き継ぐかのように冒頭からいきなり北京五輪の感動が甦る。自らの競技人生(怪我との闘い!)を振り返りつつ、いかにして自分の肉体と向き合って来たかが語られる。己を知り、感覚を磨くことが一番大事。他人の言うことをうのみにせず自分なりの理論に従って行動する。なるほど。4継についての言葉「相手を信頼し尊敬する気持ちがそのままバトンに吸収されて個人レースでは考えられないようなスピードになって表れるんじゃないか」に感動。あとやはり体幹を鍛えないと。2011/09/21

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