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幻冬舎新書
オバマのアメリカ―大統領選挙と超大国のゆくえ

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  • サイズ 新書判/ページ数 228p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344981010
  • NDC分類 314.895
  • Cコード C0295

内容説明

なぜ、オバマなのか。莫大な金と労力を注ぎ込み、予備選、党大会などを経て、一年近くもの時間をかけ、アメリカ人は元首を選ぶ。2008年、第四四代大統領になったのは、弱冠四七歳ハワイ生まれのアフリカ系だ。人種も経歴もこんな「変わり種」が、ベテランのヒラリー、マケインを抑えて大統領として迎えられた。選挙にこそ、アメリカの今が現れる。気鋭の若手研究者が現地での綿密なリサーチを元に浮き彫りにする超大国の内実。

目次

第1章 メディアと政治―「見せる」場としての党大会(歴史的な党大会を目指したオバマ陣営;テレビの視聴率に一喜一憂 ほか)
第2章 ネット時代のグラスルーツ革命―オバマ旋風の原動力(オバマが一斉発信した深夜三時のテキストメッセージ;「ブラックベリー」を愛用する議員たち ほか)
第3章 地域政治の縮図―党員集会、予備選、そして党大会(州を拠点に動く党大会;寿司で交流する民主党内の「異文化層」 ほか)
第4章 「物語」の政治―オバマというケーススタディ(「サウスサイド・ガール」というストーリー;「経験」論争―観念か現実か、アメリカの二つの志向性 ほか)
第5章 党内ポリティクス―多様性をめぐる共存のゲーム(二〇〇〇年大統領選挙でアル・ゴアを落選させたネーダー旋風;中道的な大統領よりも、信じるシングルイシューと「運動の政治」に殉じたい ほか)

著者等紹介

渡辺将人[ワタナベマサヒト]
1975年東京生まれ。シカゴ大学大学院修了。ジャニス・シャコウスキー米下院議員事務所、ヒラリー・クリントン上院選本部=アル・ゴア大統領選ニューヨーク支部(アジア系集票担当)を経て、テレビ東京入社。報道局「ワールドビジネスサテライト」ディレクター、政治部記者として総理官邸、外務省、国会担当。退社後、コロンビア大学ウェザーヘッド研究所を経て、現在ジョージワシントン大学シグール研究センター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

佐島楓

12
オバマ氏の政策というより、アメリカの選挙制度だったり、彼自身の生い立ちの話だった。なのでちょっと想像していたのと違ったが、これはこれで興味深い。ショーアップされた選挙活動とオバマ氏に対するさまざまな偏見など、アメリカは日本人の想像の埒外な部分が多々ある。オバマ氏の自伝は読んでみようかな。2012/02/04

Meistersinger

3
著者が活動した民主党の大統領選挙活動が主に描かれている。マスコミを使った情報操作(「戦争広告代理店」を思わせる)やお祭りみたいな党内の大会が面白い。オバマの内面については意外と書かれていない。それにしてもオバマは順調に成功したと同時に順調に失敗したからこそ2008年に大統領になれたのだな。2012/05/04

nabebe

2
作者の授業を去年受けてた。1年間積んでた本をようやく読了。黒人だがその他人種にも受け入れられたかつ彗星のようなスピードで大統領になったオバマについてが中心だがそれ以外にもアメリカ政治の謎を読み解く部分が三分の二くらいあって楽しく読めた。党大会、メデイア戦略、予備選挙の謎を解説。アメリカの大統領制をみて思うのは、民衆が直接選ぶことからしばしば経験よりも新鮮さ、現実路線よりも夢物語だったり長期的視点でみてその選択が正しいのかと疑問視せざるを得ない結果を生み出す点。それが直接選ぶということの難しさなのだが。2017/11/26

冀望

1
大統領選挙の仕組みや人種・地域性などの様々な背景を、オバマを最も身近に見て、さらに大統領選挙に直前関わってきた著者がわかりやすく解説、そしてなぜオバマなのかを解く2009/11/28

siomin

0
2008年大統領選でオバマの選対本部にいた人がまとめた1冊。 今となってはオバマのメッキは剥がれた感じもしますが、フィーバーまっただ中に刊行されたので、なぜあそこまで盛り上がったのかを内部から分析しています。ネットに頼った部分も大きいのですが、地道な草の根運動や、旧来のメディアを絡めて熱狂を作り上げたことを示しています。 一方で印象に残ったのは、「アメリカ」の多様性。階級、人種、民族、宗教などが入りまじり、州ごとでバラバラ、それをわずか2つの政党で政策を反映するわけですから、選対の苦労が偲ばれます。2014/04/26

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