幻冬舎新書<br> これから食えなくなる魚

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幻冬舎新書
これから食えなくなる魚

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  • サイズ 新書判/ページ数 199p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344980365
  • NDC分類 664.6
  • Cコード C0295

内容説明

マグロが回転寿司やスーパーからなくなる、世界的シーフード・ブームで日本の業者が魚を買いつけられなくなる等、連日報じられる魚をめぐる危機。しかし事態はもっと深刻だ。このまま手をこまねいていれば、多くの魚が日本人の口に入らなくなる日は遠くない。国際捕鯨会議のタフネゴシエーターとして世界に名を馳せた著者が、あまりに世界から立ち遅れた日本漁業の惨状を指摘。マグロだけじゃない!サバ、イワシ、タラはいつまで食べられるのか。

目次

第1章 日本の食卓から魚が消える?(二〇四八年、海から魚が消える?;七五パーセントは、もう獲ってはいけない魚 ほか)
第2章 日本の漁業は倒産状態(三〇年以上前から始まっていた凋落;増えている養殖も実質は外国産 ほか)
第3章 マグロはいつまで食べられるのか?(世界の高級マグロの八割を食べる日本人;五〇年間で一五倍に激増した漁獲量 ほか)
第4章 この魚はいつまで大丈夫?(今や高級魚になったマイワシ;マサバとゴマサバ、好まれるのは? ほか)
第5章 魚は国民の共有財産(日本の食卓から魚が消える日;早い者勝ち方式が乱獲を招いた ほか)

著者等紹介

小松正之[コマツマサユキ]
1953年岩手県生まれ。東北大学卒業。エール大学経営学大学院修了(MBA)。東京大学農学博士号取得。77年、水産庁に入庁後、資源管理部参事官、漁場資源課課長等を歴任。現在は独立行政法人水産総合研究センター理事。国際捕鯨委員会、ワシントン条約、国連食糧農業機関などの国際会議に日本代表として出席し、タフネゴシエーターとして世界的に名を馳せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆうきゃん

3
これまで国際的な交渉の場に日本を代表して出席していた著者が海洋資源の活用に関して自説を展開。マスコミで取上げられることが多い日本の養殖技術のすばらしさは確かだが、消費者が「魚は減っても養殖すればいいじゃないか」という誤解を招く報道には注意しなければならない。2010/03/19

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

3
◎…日本人はいかに自分の食べる魚に無頓着なことか…2009/05/02

プラス3

2
農業と問題点がほとんど同じなんだよなあw。乱獲で自分の首を絞めてる漁業者もあれだけど、消費者の意識にも問題があるね。イワシやマサバの個体数の変化(レジーム・シフト)は『イワシと気候変動』や『イワシはどこへ消えたのか』に詳しい。あとタイトルは『これから食えなくなる魚』だけど内容は『これから魚が食えなくなる』といったかんじ。2013/02/16

更紗蝦

2
2007年発行なので、放射能汚染に関する本ではなく、乱獲による漁業資源の枯渇について警鐘を鳴らしている本です。現在は原発事故による海洋汚染が深刻なので、それが世界の漁業にどう影響するか、著者に分析してもらいたいなぁ…と思いました。2012/10/06

文章で飯を食う

2
このままでは、漁業資源は枯渇する。日本の漁業は産業として成り立たなくなる話。少数の既得権益者が改革に消極的になる構図。政府にも改革への意欲も無いし。魚が食えなくなる日も近い。2012/08/02

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