内容説明
大籬・舞鶴屋に売られてきた、容貌も気性もまったく違う、ふたりの少女。幼い頃から互いを意識し、妓楼を二分するほど激しく競り合いながら成長していく。多くの者が病に斃れ、あるいは自害、心中する廓。生きて出ることさえ難しいと言われる苦界で大輪の花を咲かせ、幸せを掴むのはどちらか。四季風俗を織り込んだ、絢爛たる吉原絵巻!
著者等紹介
松井今朝子[マツイケサコ]
1953年京都府生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了後、松竹株式会社で歌舞伎の企画・制作に携わる。フリーとして歌舞伎の台本等を手がける傍ら、小説家デビュー。2007年『吉原手引草』で第一三七回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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