内容説明
中国人ばかりを狙った惨殺事件が続けて発生した。手がかりは、死体の脇の下に残された刺青だけ。捜査に駆り出された新宿署の刑事・佐江は、捜査補助員として謎の中国人とコンビを組まされる。そこに、外務省の美人職員・由紀が加わり、三人は事件の真相に迫ろうとするが…。裏切りと疑惑の渦の中、無数に散らばる点と点はどこで繋がるのか。
著者等紹介
大沢在昌[オオサワアリマサ]
1956年愛知県生まれ。91年に「新宿鮫」で第一二回吉川英治文学新人賞、第四四回日本推理作家協会賞長篇部門を、94年に「新宿鮫無間人形」で第一一〇回直木賞を、2004年に「パンドラ・アイランド」で第一七回柴田錬三郎賞を、10年に第一四回日本ミステリー文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
317
シリーズも、ここから先の二冊は未読。この本の刊行当初も、出たのは知っていたが、佐江がメインらしいのを見て興味半減。さらに、たまたま当時は中国絡みの本を連続して読んでいたので、もうゲップが出ていたこともあり、そのままフェードアウト。今あらためて読んでみると、食わず嫌いは良くなかったと反省するほど面白い。過去二作以上に視点の幅が出ており、事件の行方が気になる。しかし、やはり佐江には誰か強烈な主人公の相棒ポジションを貫いて欲しかった気持ちも強い。それ抜きだと狩人シリーズである意味も薄れる気もする。2019/12/20
竹本明
62
読み終えてから「狩人シリーズ」の三作目と初めて知る。話しの展開が非常によく、また面白い。時間を忘れて先の先が気になり、一気に上巻を読んでしまった。ひとつ気になるのが、中国人の名前がなかなか難しい。正直何度も、何度も名前を確認してしまった。引き続き下巻を読みたい。2020/03/29
GAKU
50
狩人シリーズ第3作上巻。再読。1作、2作同様内容全く覚えていないので、佐江の今回の相棒、中国人の毛の正体が気になる。引き続き下巻へ! 2021/01/06
はつばあば
47
時代の移り変わりでしょうか・・鮫島さんの時より中国系マフィアが新宿を牛耳っていて、日本のやくざがしょぼくれてるなんて世も末よと大沢さんに文句の一つも言いたいが・・これが現実かもしれない。佐江さん主役で頑張っているのですが、如何せん中国語ができない。なんだかややこしいところから補助要員に「毛」なんて吹けば飛ぶような男の子をあてがわれた。佐江さんの周りでは沢山の人が死んでいった北のマタギの章。毛ちゃんと美人の外務省職員を守っていけるかしら。中国は赤なのに・・反政府は黒?。スタンダールをもじった?2015/09/25
たっくん
37
感想:レビューは、下巻読了後に。2024/02/17