幻冬舎アウトロー文庫<br> ネトラレ

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幻冬舎アウトロー文庫
ネトラレ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 221p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344416994
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

「私の彼は、自分の妻や恋人を他人に寝盗られることに興奮する“ネトラレ”なんです。彼は私を愛しているからこそ、私が他の男性とセックスすることに欲情するの。だから…今からあたなが思いつく限りの淫らなことを、私の身体にしてください」。そう言うと玲子は服を脱ぎ、黒いレースの下着と膝上のロングブーツだけという淫靡な格好になった。

著者等紹介

松崎詩織[マツザキシオリ]
2006年、妖しく光る官能描写を絶賛され、「フラジャイル」で幻冬舎アウトロー大賞特別賞を受賞。同年六月に、受賞作を収録した官能小説集『教育実習生』でデビュー。以後、スポーツ新聞連載など精力的に作品を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

山のトンネル

4
「ネトラレ」は世界観の構築を担う。「幸せの代償」と「明日が来るなら」は物語の中で玲子を神秘的な女性として確立させる。ここまでは惰性のように進むので、一度盛り下がる。「恋をしてた」は、未知の女の玲子に一歩踏み込む。良いね。先生と元生徒のいけない関係には背徳感があるね。「君がいるから」は、潤くんに連れられた玲子が初めてのネトラレ体験をする。「悲鳴」は中学生の潤くんの本能的で倒錯的でどうしようもない変態っぷりが描かれる。良いね。本作は中沢潤と玲子の愛の物語。「恋をしてた」「悲鳴」だけで充分だったな。2022/06/05

山のトンネル

3
「コンドームをつけなくてもいいや」なんて思える相手と巡り会えることは幸せなのだろうな〜コンドームを被せているうちは自分の理性というコンドームを自分に被せているのだから。2022/06/05

山のトンネル

3
「ネトラレ」★1…邂逅。真面目さだけが取り柄の男。彼の抑圧された狂気的な性の解放。豹変。剃毛。怒りと屈辱。バイブ。お尻。二穴。自分が二人の愛の前で道化を演じる哀れな男だと気づく惨めさ。「幸せの代償」★1…男には結婚を誓った恋人がいた。しかし、先の見えた未来を手放し、上流階級の女との結婚を試みる。ヒール。見せ合い。邂逅。誰かを愛することの本質にたどり着く男。「明日が来るなら」★1…冤罪男。脱走。立て篭もり中の性行為。前半3編は正直なところ好みではなかった。玲子を動物のように扱う男たちの暴力的な性衝動に辟易。2022/06/05

山のトンネル

1
毎回、女性の髪を引っ張るシーンが入るのはなぜなのだろうか。世の男性はそんなに男性の髪を引っ張るのか。どうなんだろうか。文章は純文学みたいに美しい。流れる川のようである。2022/06/04

山のトンネル

1
自分の性癖がわからない。たぶんワンパターンのセックスばかりで、自分の性癖の極地を追求するということに熱量を割いてこなかったからだ。セックスには、相手次第で最高にクリエイティブな体験となる性質があると思う。しかし、一人ではできないのもたしかである。まさに将棋や囲碁、チェスのように高めあう二人が究極の一局をつくるのではなかろうか。2022/06/04

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