幻冬舎文庫
小川洋子対話集

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 262p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344415164
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

内容説明

日ごろ孤独に仕事をしている著者が、詩人、翻訳家、ミュージシャン、スポーツ選手と語り合った。キョロキョロして落ち着きがなかった子供時代のこと、想像力をかきたてられる言葉や文体について、愛する阪神タイガースへの熱い想い、名作『博士の愛した数式』秘話など心に残るエピソードが満載。世界の深みと、新たな発見に心震える珠玉の対話集。

目次

田辺聖子―言葉は滅びない
岸本佐知子―妄想と言葉
李昂+藤井省三―言葉の海
ジャクリーヌ・ファン・マールセン―アンネ・フランクと言葉
レベッカ・ブラウン+柴田元幸―言葉を紡いで
佐野元春―言葉をさがして
江夏豊―伝説の背番号「28」と言葉
清水哲男―数学、野球、そして言葉
五木寛之―生きる言葉

著者等紹介

小川洋子[オガワヨウコ]
1962年、岡山県生まれ。88年、「揚羽蝶が壊れる時」で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。91年、「妊娠カレンダー」で芥川賞を受賞。2004年、「博士の愛した数式」で読売文学賞、本屋大賞、「ブラフマンの埋葬」で泉鏡花文学賞を受賞。06年、「ミーナの行進」で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

紅香@新刊購入まで積読消化あと2冊⭐︎

43
大好きな小川洋子さん。その深くて静かな森を豊かに照らす星々。田辺聖子さんを始め言葉を操る魔術師たちとの対話集。。どの方も言葉と真摯的に向き合っていて興味深い。言葉は特別。スペシャルなものだと高揚する。時空を貫く光。魔法。その瞬きを少しでも浴びたくて枝葉を広げてる。特にレベッカ・ブラウンと柴田元幸さん。翻訳は目に見えない行間をもすくいとる作業。そのセンスに新鮮なものを感じた。『それに私、言葉以外に道具を持っていないんです。by 小川さん』困惑の中、さらりと放ったこの一言。素敵~♪かっこいいです(*^^*)2014/12/20

あんこ

29
小川さんと各方面で活躍する方々の「対話集」。対話集というところがいいなあと思いました。クラフト・エヴィング商會が手掛けた表紙の二つの椅子のように適切な距離を持って話す姿を思い浮かべながら読みました。岸本さんとの緩い対話が楽しかったです。塔の話で「文明から取り残されて世界の淵からこぼれ落ちる寸前」という小川さんの表現が素敵でした。江夏選手や清水さんとの野球の話と数学の話も好きでした。今年はプロ野球もラジオで聞こうかと思いました。全て10年ほど前のものなのですが、小川さんと色んな方の対話をまた見てみたいです。2014/06/09

佐島楓

19
表現者とは、性別や国籍が違っても重なる部分を必ず持っており、共鳴し合えるものなのだ、と人の可能性を信じたくなりました。個人的には、レベッカ・ブラウンさんの「作家とは、自分の記憶というものを信用できない存在なのかもしれませんよね」という言葉が印象に残りました。2012/09/23

ぜんこう

15
小川洋子さんがあまり話をしてないのもあるなぁ、と思ったら対談じゃなく対話だったんですね。肩の力が抜けている岸本佐知子さんとの対話、あこがれの佐野元春や江夏豊との対話が良かったなぁ(僕も好きなせいもあるけど)。最後の五木寛之氏から「生きる」ということを考えさせられました・・・変えられない宿命を持って生れて、変化の可能性を持つ運命と出会うから、変化の前に生きることを辞めたらあかんわなぁ。自殺大国日本への素晴らしい提言だと思います。厚生労働省の自殺者の「数値目標」には苦笑させられましたけど(-.-;)2014/02/06

湯飲み猫

12
岸本佐知子さんとの対談が! 図書館で見つけて嬉々として借りる。岸本さんは対談でもエッセイ通りの人でした。二人とも、1日にひとつのことしか出来ないということに、激しく共感、というか、安堵する。僕だけじゃなかった! そういう軽い雑談から、しっかり重たいテーマの話まで、小川さんの深さが伝わってくる対談集です。2014/01/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/625491
  • ご注意事項