内容説明
「君に知らせたいことがある。九月十一日は絶対外出しないように」。NYでヨット暮らしを送るゼムはある日、旧ソ連からの亡命者・ウラディミールから一本の電話を受けた。荒唐無稽な話と一笑に付したゼムだったが、悲劇は起きた。悲嘆と怒りに満ちあふれテロ行為への報復が叫ばれるアメリカで、平和的解決を願う声はかき消されていく―。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。『血と骨』(幻冬舎文庫)で第一一回山本周五郎賞受賞。同作品は映画化され絶賛を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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