幻冬舎文庫
無銭優雅

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  • サイズ 文庫判/ページ数 238p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344413528
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲みの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”になる。「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」。人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番身勝手な価値を与えている―。恋愛小説の新たなる金字塔。

著者等紹介

山田詠美[ヤマダエイミ]
1959年、東京都生まれ。85年「ベッドタイムアイズ」で文藝賞を受賞しデビュー。87年「ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー」で直木賞、89年「風葬の教室」で平林たい子文学賞、91年「トラッシュ」で女流文学賞、96年「アニマル・ロジック」で泉鏡花文学賞、2000年「A2Z」で読売文学賞、05年「風味絶佳」で谷崎潤一郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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❁かな❁

167
めちゃくちゃ良かったです♡とってもとっても大好き♡詠美さんの作品は昔いっぱい読みましたが大人になった今、読んでみてもっと気持ちがわかり胸に沁みました*同い年で42歳の慈雨と栄。思い切り大人なのに子供のような2人のやり取りが可愛い〜♡私も大人になりきれてないので(笑)素敵〜♪いいなぁって思い、お互いが大好きなのが伝わってきて何度もウルウルしました*解説の豊島ミホさんも書かれていますが私も栄くん大好き♡可愛くて温かくて母性本能くすぐるタイプですが頼り甲斐もあり素敵♬何度も泣いてしまいました*大好きな作品♡2017/02/10

じいじ

92
「恋愛小説の金字塔!」の惹句に期待して読みはじめた。主人公の二人は、ともに40代・独身同士のオトナなのに、20代の若者同士のような純真な恋をします。先日読み終えた『A2Z』と比べて、ほっこりするユーモアを感じる文章は斬新ですが…。個人的好みから言えば『A2Z』の方が、面白くて好きです。 2021/02/18

南雲吾朗

65
山田詠美氏初読。自分たちだけの三文恋愛小説のような関係を描いている理想的な年配者の恋愛。世間の厳しさを知った上でのバカみたいなラブラブの関係。若い頃には変なプライドがあって素直に「好き」っと表現できないが、歳をとると、ある程度開き直りもあるが凄く素直に相手に伝えられる。若者たちよりももっと若い気持ちで二人の関係を楽しむ、素直な気持ちで相手と居ることを楽しめる。何もなくても、相手が居ればそれで幸せ。まさに本のタイトル通り。羨ましい。自分が20代の若い頃には、この小説の良さがきっと解らなかっただろうなぁ~。2019/05/06

うわじまお

56
歯が浮きまくって恥ずかしいほどの、素敵な中央線の40代の男女の恋の物語でした。2017/12/03

ゆか

50
結構甘い恋愛物。行動ではなく言葉で相手に想いをぶつけ合う2人に羨ましく思ったり、40過ぎてやりすぎでしょーと思う部分もチラホラ。おじいおばあになってもラブラブでいたいなぁ〜ってのが、世の女性の願いなはずなのに…。40過ぎなら恥ずかしくて70歳のおばあちゃんなら可愛いになってしまう基準って一体何なんだろう?詠美さんが描く生命力溢れる男性よりも、こんなのほほんとした男性の方が好き。少し物足りない気もしないでもないけど、会話の掛け合いは楽しかった♩おばあちゃんになっても、手を繋いで歩いてたい…(笑)2015/12/21

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