内容説明
スーパーサラリーマンだったツレがある日、突然「死にたい」とつぶやいた。会社の激務とストレスでうつ病になってしまったのだ。明るくがんばりやだったツレが、後ろ向きのがんばれない人間になった。もう元気だったツレは戻ってこないの?病気と闘う夫を愛とユーモアで支える日々を描き、大ベストセラーとなった感動の純愛コミックエッセイ。
目次
1 ある日、突然、うつ病に。(ボクはスーパーサラリーマン!!の巻;うつ病ってなに? ほか)
2 一番、重くて、つらい時期。(ダラダラを教える;楽しいことだけさせる ほか)
3 浮いて、沈んでの回復期。(過去の自分とくらべる;ソンな性格 ほか)
4 少しずつ、上を向いて歩こう。(感情のジェットコースター;電車がこわい ほか)
ほのぼの番外編(うちのヘンな家族;息子の冒険 ほか)
著者等紹介
細川貂々[ホソカワテンテン]
1969年生まれ。セツ・モードセミナー卒業後、漫画家、イラストレーターとして活動。夫のうつ闘病生活を描いた『ツレがうつになりまして。』が大ベストセラーになる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 3件/全3件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
507
うつ病って聞いてある程度は知っているつもりだけど、難しい病気だなと思った。しかし最後の会社も潰れてるということは相当会社も追い詰められていたんだろうなと思った。そのしわ寄せがツレに来たんだなと思うな。2017/07/09
海猫
402
気力が落ちてどうにも読書が進まないので、傾向を変えるためこの本を選んでみた。簡素でコミカルな絵なので読みやすい。私も鬱病持ちなのでドーンとくるものもある。ツレ氏の症状や苦悩はあるあるだらけでまったく人事ではない。発病したときは辛かったなー、とかツレ氏は奥さんという理解者がいて羨ましいなー、とか(私は甘えととられて苦労した)様々な思いが駆け巡る。私も今では病状が軽くなったしどっこい生きていってるのかも?少なくともそういう気持ちにはなれた。だから多少の気力の上下もあまり気にしないでおこう。それでいいかと。2014/09/11
yoshida
300
精神疾患は日本で五大疾病になるほど拡大。私がこの本と出会ったのは10年程前かと思います。当時からパワハラ体勢下でガリガリ働き鬱っぽかったんですね。今ほど鬱に理解と知名度が無かった当時、この本に出会い、悩んでいるのは自分だけでは無いと救われた気持ちになりました。その後、転勤で一時的に鬱が軽快するも、再び約5年パワハラを受け上手く対応できなかった私は、抑うつ状態と診断され3ヶ月休職しました。今はぼちぼち働いてます。鬱は真面目な人間がかかる風邪のようなもの。必ず治る。将来に絶望せず生きて行きましょう。2015/09/14
青葉麒麟
228
ツレが鬱になってもこの著者だから割りと短期間で良くなって来たんじゃないかなと思う。ただ心配するんじゃなくて持ち前の明るさとユーモアで楽しく過ごせるように心掛けてたのかな?息子のイグアナが可愛い( 〃▽〃)2012/12/21
にいにい
147
作品は知っていたけど、初めて手に取った。細川貂々さんが、旦那さんの「うつ」に対して、経験されたことを漫画で表している。旦那さんのエッセイがあるのも「うつ」の理解を促している。専門書や対応マニュアルじゃないから、これを読めば大丈夫という事ではないが、「うつ」を知る手助けになるのでは。患った人の辛さ、周りの対処の難しさを痛感した。誰でもかかる宇宙カゼ。薬療法と気持ちの切替えを時間をかけてゆっくり進めるために、理解者(話を冷静に受止めてあげる人)が不可欠。辛さに潰されない拠り所って何かな?考えさせられる一冊。2014/03/02