内容説明
ミオカ。きみはそちらで、元気にやっているだろうか。(中略)今のぼくにはひとつの夢があるのだ。いつかどこかの草原に、ぼくはきみの手紙をもっていく。きみの名のようなうつくしい丘を、そこで探すのだ(石田衣良「ありがとう」より)。今、最も輝きを放つ11人の作家が、それぞれの「ラブレター」に想いを込めて描く恋愛小説アンソロジー。
著者等紹介
石田衣良[イシダイラ]
1960年東京都生まれ。広告制作会社勤務後、コピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」で第三六回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年「4TEEN フォーティーン」で第一二九回直木賞を受賞
島村洋子[シマムラヨウコ]
1964年大阪府生まれ。証券会社勤務を経て85年にコバルト・ノベル大賞を受賞し、デビュー
川端裕人[カワバタヒロト]
1964年兵庫県生生まれ、千葉県育ち。日本テレビ勤務を経て、98年「夏のロケット」でサントリーミステリー大賞優秀賞を受賞しデビュー。豊富な自然科学の知識を生かした作品や子供を題材にした作品に定評がある
森福都[モリフクミヤコ]
1963年山口県生まれ。広島大学卒業。96年「長安牡丹花異聞」で第三回松本清張賞、「薔薇の妙薬」で第二回講談社ホワイトハート大賞優秀賞を受賞
山崎マキコ[ヤマザキマキコ]
1967年福島県生まれ。明治大学在学中にライターデビューし、その後「月刊アスキー」などのパソコン誌やWebサイトに連載を持つ。2002年、処女小説『マリモ』で注目される
前川麻子[マエカワアサコ]
1967年東京都生まれ。舞台・映画女優を経て、2000年、「鞄屋の娘」で第6回小説新潮長篇新人賞を受賞しデビュー。現在はプロデュースユニット「アンファン・テリブル」を主宰、小劇場を中心に女優・脚本家としても活躍している
中上紀[ナカガミノリ]
1971年東京都生まれ。99年「彼女のプレンカ」ですばる文学賞受賞。小学校の卒業旅行として父・中上健次に連れられて行ったフィリピンへの旅がきっかけとなり、アジアの国々に興味を持つようになる
井上荒野[イノウエアレノ]
1961年東京都生まれ。成蹊大学卒。89年「私のヌレエフ」で第1回フェミナ賞を受賞。2004年「潤一」で第11回島清恋愛文学賞を受賞
桐生典子[キリュウノリコ]
新潟県生まれ。青山学院大学仏文科卒。フリーライターなどを経て、『わたしのからだ』で作家デビュー
いしいしんじ[イシイシンジ]
1966年大阪府生まれ。京都大学文学部仏文科卒。2000年『ぶらんこ乗り』から小説に専念、03年「麦ふみクーツェ」で第18回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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