内容説明
ヤクザを殺し大金を手にしたマリアは日本名を名乗りクラブを開店させたが、再びヤクザの接触を受ける。一方、過去に怯えながらも木村は事業拡大には成功するが、アイデンティティを求めて氏変更の裁判闘争に挑む娘・貴子に苦慮していた。日本で懸命に生きようとする異邦人の物語は慟哭の結末へ…。国境を越えて生きる者の愛と絶望を描く傑作。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪府生まれ。「血と骨」(幻冬舎文庫)で第一一回山本周五郎賞受賞、同作品は映画化され絶賛を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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