内容説明
キリマンジャロのてっぺんで悟った。そのくせピラミッドに盗頂し逮捕される。一〇日間の断食をし、食の業を見つめる一方、ウガンダの山羊を殺して「いただきます」。ただ流されていく平凡な毎日から飛び出した学生が送る、矛盾だらけの自分と世界を旅する痛快な日々とは!?二〇歳の感性とエネルギーが爆発した、若者の新しい旅のバイブル。
目次
アドミッション―流学願書
自由へ流れてアジア篇(ボランティア事始め;針金一本の殺人未遂 ほか)
平和を学びに中近東篇(野外博物館;ブレインウォッシュ ほか)
僕を探しにアフリカ篇(ぽれぽれな時間;ウェンディーへの手紙 ほか)
幸せ追ってオセアニア篇(サンタからのプレゼント;ドラゴンボールNZ ほか)
著者等紹介
岩本悠[イワモトユウ]
大学を休学し一年間世界を“流学”。帰国後、本書を出版し、その印税でアフガニスタンに学校をつくる。2004年、幼・小・中・高校の教員免許を取り大学を卒業。サラリーマンをしながら、世界で学び場づくりを展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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@nk
39
大学での2年間を終えた2000年の3月31日、著者は休学して海外へ。そして2001年の3月31日までの365日間(この年は閏年)、アジア、中近東、アフリカ、オセアニアの計20ヶ国を訪れる。そこで目にしたあらゆる光景を日々記したものだけでなく、日本に宛てた手紙も時おり挟みながら、本書は展開される。時は9.11以前、インターネットさえ充分にあらずの環境。国際NGOや国連組織、はたまた現地の有力者にもアポを取り、多彩な人々と出会いながら繰り広げられる旅路はまさに圧巻。目が釘付けになる記載があまりにも多すぎた。⇒2023/11/16
Mee.
26
とにかく凄かったです。平穏な人生を送っていて、20歳で「人生このままでいいのか?」という思いから世界に飛び出す...いや、逃げ出すなんて...!考えることは出来ても行動に移すことは難しいと思う。カッコよすぎる。「この世界が学校で、出会う人は皆先生」という考え方が素敵すぎる。赤裸々に綴られた文章だからこそ、伝わってくる事。自分も岩本さんのように強い芯を持ち、人生の主人公は自分なんだぞ!って胸を張れる人になります。素敵な1冊に出会えて良かった( ¨̮ )2019/03/28
HIRO1970
23
⭐️⭐️⭐️これはこれは大当たりでした。実に面白い求道の本であり、若き日の人生の悩みに立ち向かう指南書とも言えます。子供たちに是非読んで貰いたい一冊です。オススメします。2014/11/05
kumako
14
最初のボランティアでは受動的で迷っている感じだった岩本くんが、だんだん自分の信念を築いてゆき(所々「それはやったらアカンのんちゃうん…」と思う事もあるけれど)外の世界に自分が貢献できるように働ける人になっていく。若いうちに自分の生きていく方向を決定している人って素敵ですね。一番気に入ったのは"七夕プロジェクト"で学んだ「やりゃ何でもできる」の一言。当たり前だけど、その一歩を踏み出す勇気って大事。2020/05/24
クレソン
10
今読むと若さ爆発だなーと思いましたが18前後で読んだ時には感化されまくった思い出が。若さは爆発させた方がいい。なんでもやった方がいい。2011/03/17