内容説明
二十年ぶりに刑務所をでた共産主義者。元・私鉄運転手のAV女優スカウトマン。刺激を求めて北朝鮮へとぶ劇団主宰者。里帰りしたAV監督。どうにもならないほど重い過去をもつ不安神経症者。そして、死体ビデオ撮影をはじめた友と、育児ジャンキーと化した妻と僕。アンダーグラウンドにうごめく人々を優しく甘く哀しく描く、連作小説。
著者等紹介
本橋信宏[モトハシノブヒロ]
1956年埼玉県生まれ。早稲田大学政経学部卒。バブル焼跡派として幅広くニッポンの世相を見つめる異色の書き手
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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12
ハナ金の80年代から一転、空白の90年代。狂乱の宴が突然終わり、徐々に日常の空気感が変わっていったあの時代。著者が仕事の取材であったり面白いネタに繋がるかと色気を出して関わった人たちのスケッチ7篇。20年ぶりに出所した左翼運動家・北朝鮮親善旅行・AV老男優・当たり屋の神経症の男など少し特殊な人々。著者の仕事場だった高田馬場〜新大久保あたりの匂うような情景描写がリアルで、同じ頃に大学生であの辺をうろうろしていた自分もすれ違っていたかも知れない世界を、感慨に耽りつつ楽しんだ。2021/01/30
アン
6
可愛いタイトルに惹かれて読み始めたら、なんか既視感。以前読みかけてやめた本でした。今回は頑張って読み切った、それが感想。2017/03/04
金平糖
4
B+。再読。2020/04/28
アン
2
可愛いタイトルに惹かれ、読み始めたら既視感。以前読みかけてやめた本でした。今回は頑張って読み切った。それが感想。2017/03/04
Taichi Sakamoto
0
この人自身、幅の広い人だと思う。