内容説明
黒木が突き止めたレイプ犯は何者かに惨殺されていた。なぜ黒木は死臭を嗅ぎつけた黒鷲のごとく次々と関係者の不幸に遭遇するのか?冷酷な金貸し、サディストのヤクザ、狂ったシャブ中、強面の密売人、嘘つき娼婦―オールキャストろくでなしの慟哭が読者の脳髄を破壊し、恐怖のどん底に叩き落とす。驚天動地の新堂ワールド。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年生まれ。金融会社勤務を経て、現在は都内各所でコンサルタント業を営む。第七回メフィスト賞受賞作「血塗られた神話」(講談社ノベルス、講談社文庫)でデビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
H!deking
58
おー、久しぶりの黒新堂さん、面白かった!闇金、シャブ中、売春、拳銃、殺人、etc とにかく登場人物がろくでなしばかりでしたwこんだけ盛り込むとぐずぐずになりそうなんだけど、ストーリーが面白いからかのめり込んじゃうね。最後も2転3転のどんでん返しもあるし、最後までハラハラドキドキ系です。16冊目2018/01/27
★グラスハート★
57
2.0 初芝の正体がわかった時点で嫌な予感はしたんだけど、残り40頁程で、どんでん返しではあるんだけど、ただコロコロしただけでたいして面白みはなかった。 ただ、ろくでなしの集まりがろくでなし自慢をして死んで終わった感じです。2021/10/02
A
19
登場人物が次々とろくでなしな素顔を現す下巻。主人公の絶望が痛々しい。先が気になる展開でした。2019/09/05
サウス@大学生活始めました
13
★×4 下巻で物語スピードが一気に加速!! タイトルにふさわしい結末でした! 2018/08/25
hannahhannah
11
下巻は死者数が激増。ハードボイルドで哀愁漂わせながら核心に迫っていく黒木。不良組織に追われ、さらに覚醒剤の禁断症状で自身の内臓たちがお喋りまで始める速見。黒木パートより速見パートの方が遥かに筆が踊っていたように感じる。この作品から新堂さんのトンデモ描写に磨きがかかってきた。そして、終盤はまさかのお前か!の展開の連打。復讐劇が行きつくところには‥。後半は結構、荒い展開だったけど十分面白かった。この後の『無間地獄』で新堂冬樹は闇金小説の金字塔を打ち立てることになる。2019/07/04