内容説明
桐生は自分の座を脅かす若頭補佐の鬼塚の暗殺を密かに決意した。一方、容姿だけが唯一無二の財産の玉城は何者かに整形されて底無しの地獄沼に溺れるが、ついに逃亡に成功する。逃げるろくでなし、追うひとでなし。人はどこまで堕ちるのか?獰猛な獣たちの最終決戦が始まった…。金の魔力を描き切った現代版『ヴェニスの商人』。
著者等紹介
新堂冬樹[シンドウフユキ]
1966年生まれ。金融会社勤務を経て、現在は都内各所でコンサルタント業を営む。第七回メフィスト賞受賞作「血塗られた神話」(講談社ノベルス、講談社文庫)でデビュー
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感想・レビュー
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007
12
最後まで救いがない話。途中薄々感づいていたが、桐生がやはりあの男に…。しかしあんなに冷酷で冷静沈着なのに自分の過去のことになるとあんなに取り乱すものなのか、あれがトラウマなんだろうか。玉城もクズ。全員クズ。2017/03/12
カラシニコフ
10
最後まで笑わせてもらいました。ラストの展開は予想通りでしたが、さすがにホモォは予想外だった。流石です。 ★★★★☆2018/07/15
トラビス
10
金のために自分の美貌を最大限に利用し,数多くの女を騙して弄んだ玉城と、ヤクザとしての地位を築くために子分を家畜として利用してきた桐生、やはり二人には因果応報とも言うべき究極のオチが用意されており、楽しめました。2017/11/05
hiroy
7
消失→無。いや〜面白かった!!作者の最高傑作ではなかろうか。少なくとも今まで読んだ中で最高。エログロ勿論てんこ盛りだが、そんなことより主人公達の堕ちっぷりが物凄い。天下無敵の武闘派ヤクザが絶世美男子を追い詰める。跡目相続やら取込み詐欺やらハンサムトークやらホモ祭が乱れ飛び、加速しながら救いようのない生き地獄に叩き込まれる。一方的に迷惑を蒙るハンサム君が名前を変えて別作品で甦るかと思ってしまうほどたくましい溝鼠に成長。エログロに辟易して上巻だけで止めてしまうのはあまりにも勿体無い、地獄への墜落小説No.1!2012/07/06
yasu7777
4
★★★☆☆ アウトロー完成2016/05/28