幻冬舎文庫<br> 幸せをつかんだ犬たち

幻冬舎文庫
幸せをつかんだ犬たち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 281p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784344402386
  • NDC分類 645.6
  • Cコード C0195

内容説明

汚れて臭く、散歩も嫌がり、無理に外に出せばうずくまってしまう老犬の頑固さに腹を立てていた著者は、食事を与えていて気がついた。「見えないんだ!目が駄目なんだ!」盲目で、捨てられ、知らない所へ連れてこられた犬と著者の心が通い始めた瞬間だった。人間の勝手な都合で捨てられた犬たちが本当に幸せになるまでの感動ノンフィクション。

目次

“NO BAD DOGS”
捨てられたナナ―猟犬を再生する
飼い主を持たなかった名犬
グリ、桜の花の咲く頃に
穴蔵母さんと子犬たち
アル、ロッキー、震災からの生還者
犬たちのその後
ある一日

著者等紹介

北浦清人[キタウラキヨト]
1953年東京都生まれ。自営業を営みながら、一日の大半の時間を、保護してきた犬のために費やす。Yokohama,DOG RESCUE代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アッキ@道央民

17
犬を飼っている人にもそうだけど、これから犬を飼おうと思っている人や、飼いたいと思っている人にも読んで頂きたい一冊。猟期の後に山に置き去りにされる猟犬や、病気が理由で手離される犬達。簡単に犬を捨てようと思う人には腹立たしさも覚える。そんな犬達を少しでも救おうと地道に活動する姿には頭が下がる思いがします。新しい家庭に引き取られて幸せになって余生をまっとうした犬達の後日談には救われました。少しでも多くの犬達が幸せに暮らせるようになりますように祈念致します。2013/08/29

おとん707

9
初出は30年近く前だが今に繋がる話。著者は捨て犬や保健所に保護されて数日後に殺処分になってしまう犬達を自宅に引取り、健康を回復させ必要な訓練を施して責任をもって里親に渡すことを仕事の傍らにボランティアでやっている。その実話。狩猟犬が猟期を終えると捨てられることがある実態など初めて知った。狩猟犬は狩猟の為に改良され教育されているので家犬として里親に渡すまでには多大の苦労があるのを初めて知った。一日に何匹も引き取り同時に10匹以上も面倒を見る。本人と家族の忍耐と愛と献身的努力がなければできない。頭が下がる。2023/12/05

パンダ

4
犬だけでなく、動物を飼うには責任が必要であるとつくづく感じました。 人間の身勝手の為に捨てられた犬たちは、本当に可哀想です。 著者の努力は素晴らしいと思いました。 幸せになれた犬たちは本当に良かったと思う反面、人間の身勝手の為に死に至る動物たちは、いたたまれないと思います。 著者の活動に敬意を表するとともに、こういう現状がなくなることを、切実に祈ります。2013/10/11

み~しゃ

4
動物と一緒に暮らしてる方はご一読を2003/08/10

ギルヲ

2
時系列がわかりにくくて少し読みづらい部分はありましたが、傷ついた犬たちを辛抱強くケアし、人間の友人として里親家庭で幸せになるまでの課程は感動的でした。また、使えないと判断した猟犬の脚を折ってまで捨てる言語道断な輩を筆頭に、不幸な犬たちを生んだ人間の姿、一方で阪神大震災で被災した動物を救助する人たちや野良犬を救うために立ち上がる近所の奥様たちのような善意の人も描いて、捨て犬の問題だけで無く、人間についても考えさせられました。巻末のレスキューマニュアルは、犬を飼う予定がなくても知っておきたい好内容。2020/11/23

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