出版社内容情報
破綻国家の国債を二束三文で買い叩き、欧米で債務国相手に訴訟を起こし、勝訴判決を受けるやタンカーや人工衛星を差し押さえ、投資額の10倍、20倍のリターンをむしり取る「ハイエナ・ファンド」。
狙われた国家は、その強奪的金融手法に対して徹底抗戦しようとするが、権力者たちの既得権益に群がる腐敗体質が手枷足枷となり、なかなか光明を見出せない。
そうしたヘッジファンドのやり口と破綻国家の汚職を防止しようと、国際NGOが動き出した。しかし、肝心のNGOの中からも金に窮してヘッジファンドへ転職するメンバーが出現。
正義と欲望の狭間で、三者はいつしか三つ巴の熾烈な金融バトルを繰り広げ始める。
最後に笑うのは、果たして誰なのか?
「本書に書いてあることはすべて現実に起きたことである。国、企業、団体、政治家、著名アーティストなど、実名になっている箇所や社会的出来事の記述は事実に沿っている」(著者)
【著者略歴】
1957年、北海道生まれ。カイロ・アメリカン大学大学院(中東研究科)修士。都市銀行、
証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、航空機ファイナンス、貿易金融などを手がける。2000年、『トップ・レフト』で作家デビュー。主な著書に『巨大投資銀行』『エネルギー』『排出権商人』『トリプルA』『赤い三日月』『鉄のあけぼの』『法服の王国』『ザ・原発所長』などがある。早稲田大学時代には箱根駅伝に2回出場し、20キロで道路北海道記録を塗りかえた。英国在住。
内容説明
破たん国家の国債を二束三文で買い叩き、欧米で勝訴判決をとり、タンカーや外貨準備や人工衛星を差し押さえて、投資額の10倍、20倍のリターンをむしり取る「ハイエナ・ファンド」。狙われた国家は、合法的手段で骨の髄までしゃぶられる―。恐るべき現実を描く、本格派国際金融小説!
著者等紹介
黒木亮[クロキリョウ]
1957年、北海道生まれ。早稲田大学法学部卒、カイロ・アメリカン大学大学院修士(中東研究科)。都市銀行、証券会社、総合商社に23年あまり勤務し、国際協調融資、プロジェクト・ファイナンス、航空機ファイナンスなどを手がける。2000年、国際協調融資の攻防を描いた『トップ・レフト』で作家デビュー。1988年より英国在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
Yunemo
はるわか
ももかさん
kawa