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森は知っている

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  • サイズ B6判/ページ数 332p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344027541
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

自分以外の人間は誰も信じるな―子供の頃からそう言われ続けて育てられた。しかし、その言葉には、まだ逃げ道がある。たった一人、自分だけは信じていいのだ。ささやかでも確かな“希望”を明日へと繋ぐ傑作長篇!

著者等紹介

吉田修一[ヨシダシュウイチ]
1968年長崎県生まれ。法政大学経営学部卒業。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し、デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、「パーク・ライフ」で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞、大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

378
単発作品と思いきや、「太陽は動かない」の鷹野一彦の前日譚、AN通信のシリーズでした。テンポも良く一気読みです。最近、幼少期に酷い虐待を受けたり、ネグレクトされた主人公が増えている気がします。NEWSでもそういう事件は多いですし、作家の皆様も必然的に興味をもってしまうのでしょうか?そうだとすると遣り切れない時代ですね。2015/05/20

海猫

375
産業スパイの誕生譚であるが、青春小説的な味わいが先にきて、甘酸っぱい。凄絶で辛い過去に苦悩する鷹野が、生きることに立ち向かう展開には心打つものがあり、印象に残る台詞も多々あった。スパイの任務にしても、やたら地に足の着いた現実感がある。終盤の二転三転する展開など面白い。しかし派手な見せ場を売りにする、ハリウッド風のスパイアクションとは一線を画した内容。純文学的な文章や著者の問題意識があった上で、エンターテイメントをやってる印象。ナイーブさと非情さのミックスが独特。カバーのスチールが内容に合っていい感じ。2018/08/08

ナイスネイチャ

241
図書館本。「太陽は動かない」を読まずにこっちから。孤児を産業スパイとして育て上げる組織の話。身体に爆弾仕掛けるのはちょっと現実離れしている感は否めませんが、臨場感あり読みやすかった。2015/09/17

Satomi

233
産業スパイ鷹野一彦シリーズ。鷹野がAN通信の情報員として最初の任務を完遂するところまでを描いた『太陽は動かない』のエピソードゼロ。スパイという非日常的な育成過程なのに、17才の少年の揺れる想いが嫌というほどリアルに、生きること、信じることを訴えかけてくる。鷹野と柳の友情、ネグレクトの過去を克服すべく離島での生活、青春小説のような高校時代を描いた前半部分は思わず胸が熱くなる!!2015/05/25

しんたろー

209
産業スパイ・鷹野の若かりし頃を描いたシリーズ第2弾。鷹野の過酷な事件を垣間見せながら「スパイが暗躍するサスペンス」と「友情や恋を絡めた青春ドラマ」の2本軸で描かれていて、そのハードボイルドタッチの文章と構成の巧さで、じっくり楽しめる。現在のクールな鷹野が頷ける過去の経緯はドラマチックで映像的。そして、鷹野の親代わりになる風間の厳しい父性と富美子の切ない母性に胸を打たれる個所も多く、二人が陰の主役とも言える。第3弾を近い内に書いて貰いたいし、お互いに中年になった詩織や柳と再会するシーンも是非お願いしたい❤2018/04/02

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