有頂天家族―二代目の帰朝

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  • サイズ B6判/ページ数 469p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344027275
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

狸の名門下鴨家の三男・矢三郎は、親譲りの無鉄砲で子狸の頃から顰蹙ばかり買っている。「面白きことは良きことなり」という父の教えを胸に、誰もが恐れる天狗や人間にちょっかいを出しては、愉快に過ごしていた。そんなある日、老いぼれ天狗・赤玉先生の跡継ぎである“二代目”が英国より帰朝。狸界は大混迷し、平和な街の気配が一変する。しかも、人間の悪食集団「金曜倶楽部」は、恒例の狸鍋の具を懲りずに探している…。阿呆の誇りを賭けて、尊敬すべき師を、愛する者たちを、毛深き命を守れ!待ちに待った毛玉物語、再び。愛おしさと切なさで落涙必至の感動巨編。

著者等紹介

森見登美彦[モリミトミヒコ]
1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。在学中の2003年に「太陽の塔」で第十五回日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。『夜は短し歩けよ乙女』で第二十回山本周五郎賞、『ペンギン・ハイウェイ』で第三十一回日本SF大賞、『聖なる怠け者の冒険』で第二回京都本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

589
先日の前作に続いて、ようやく「二代目の帰朝」を読みました。二作目で私も毛玉の世界に踏み込めたような気がします。森見登美彦が本シリーズの中で、これだけ狸を阿呆呼ばわりし、狸鍋で殺戮してしまうのは猛烈な愛情の裏返しなのでしょうか?来月関西に行くのですが、京都まで足を延ばす余裕がないので、狸谷山不動院に行けないのが残念です。本作で有頂天家族が三部作であることが判明しましたが、第3部は東京オリンピックの頃までには読めるのでしょうか?2015/03/25

Yoshihiko

443
新キャラ登場でますます面白くなりました。こうなると続きが気になるだけなのですが、予定はまだ先?楽しみに待つことにします。2015/04/17

めろんラブ 

427
七年半の時を経て、狸と天狗(ときどき人間)が帰って来てくれました。皆様方におかれましては、誠にご健勝のご様子、寿ぎを捧げたく存じます。狸であること、天狗であること、その存在における矜持が眩しくて、こんなに阿呆なお話なのに、この二作目でもうっかり感動させられました。さすが狸、人を化かすのがお上手。世界初の”一大狸ロマン””狸大河”として、是非とも長く続いて欲しいシリーズです。この物語の完結が森見さんのライフワークであればいいのにと、ほわほわ夢見心地の読後感。2015/06/15

kishikan

420
我敬愛する美彦君の新作とあらば、なにをかさておき読まずにはいられない。それも狸と天狗そして人間との壮絶なる戦いと友情を描いた有頂天家族の続編とあらば、他の積読本をさておいてもである。さて、確かに前作の流れはあるが、天狗話がちと弱い。それと妖怪もどきに化けるシーンが欲しかった。僕としては地獄話より京都の奥深いローカルなシーンの話を期待していたんだけど。でもでも、森見さんの復活がこんな大作なのでとにかく嬉しいです。ぼちぼちで構いませんからもっともっと書いてください。偽電気ブランでも飲みながらお待ちしています。2015/07/27

ユメ

369
相変わらず、見渡す限り阿呆ばっかり!これは最大級の賛辞である。新刊上梓を心待ちにしている時点で、私も阿呆の端くれであることは疑いの余地もない。ならば、唱えることは唯一つ。「面白きことは良きことなり!」運命の赤い毛で結ばれた狸たちの恋模様を見ていると、じれったくてなんだか尻尾の辺りがむずむずしてくるが、大変愛おしい。年末の運命の日はまたも大混沌。怒濤の展開にハラハラし、うっかり化けの皮が剥がれないか我が身が心配になるほどであった。気分だけは毛玉である。今作も下鴨一族の絆は健在であった。彼らの行く末に幸あれ。2015/03/02

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