小さないじわるを消すだけで

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小さないじわるを消すだけで

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  • サイズ B6判/ページ数 105p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344026681
  • NDC分類 180.9
  • Cコード C0095

内容説明

生きにくさや孤独は、手放せる。“ノーベル平和賞受賞の宗教家”と“人々の心を癒し続ける小説家”による、決定的人生論。穏やかな心で良い人生を生きるための希望に満ちた金言集。

目次

「小さないじわる」の正体(よしもとばなな)
手段がないときに、最強の慈悲の心(ダライ・ラマ14世)
苦しいときこそ現実を見る―ダライ・ラマ14世×よしもとばなな
安らかな死を迎えるために―ダライ・ラマ14世への質問

著者等紹介

ダライ・ラマ14世[ダライラマジュウヨンセイ] [14th Dalai Lama]
チベット仏教の最高指導者。人々を救済する観音菩薩の化身と信じられるダライ・ラマ13世の転生として認められ、5歳で14世として正式に即位。中国の弾圧とチベット民衆の一斉蜂起により、インドに亡命。インド北部ダラムサラにチベット亡命政府を樹立。2011年に政治的トップを引退した後も精力的に各国を訪問し、世界平和に向けた活動を行っている。対話を重視した非暴力による問題解決の取り組みにより、1989年にノーベル平和賞を受賞

よしもとばなな[ヨシモトバナナ]
1964年東京生まれ。日本大学藝術学部文芸学科卒業。87年小説「キッチン」で第6回海燕新人文学賞を受賞しデビュー。89年『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』で第39回芸術選奨文部大臣新人賞、同年『TUGUMI』で第2回山本周五郎賞、95年『アムリタ』で第5回紫式部文学賞、2000年『不倫と南米』で第10回ドゥマゴ文学賞を受賞。著作は30か国以上で翻訳出版されており、イタリアで、93年スカンノ賞、96年フェンディッシメ文学賞(Under35)、99年マスケラダルジェント賞、2011年カプリ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

84
対談講演の書籍化。字が大きくページ数も少なくて読みやすいので、中学生くらいにちょうどいい内容か。ばななさんの説く小さないじわるとは、匿名性があって責任を伴わないもの。厄介事から逃げようとすることまで「いじわる」と取られると、私はたくさんのいじわるをしてるなあ。ネットの中傷書き込みなどはいじわるの最たるものだと思うけれど。ダライ・ラマ14世の夢コントロールの話が興味深かった。2015/10/01

Y

57
この世に蔓延る問題のひとつひとつを突き詰めていくと、小さないじわるに辿りつく。それに気づけたならまずは自分から小さないじわるを消していけばいい。すぐに変わることのできない弱さも見据えたうえでこつこつ習慣づけていけばいつかきっと変われるという話に背中を押される。ちょっとずつでいいと言われたら、なんだかできるような気がしてくる。まずは他人を自分の一部だと思えるようぐらい相手に対する想像力をはぐくんでいきたい。心が洗われるような対談だ。2014/12/01

みゃーこ

52
よしもとばななとダライラマ氏との対談。こんな不可思議な生命を考える上で非常に面白いテーマを対談だけに、非常に簡単かつ明快に答えられている。もっと深めたいと思う動機にいいと思う。人間にとって最も大切なのは現実的な心にである。ダライラマの強靭な精神力の秘訣を知り、感銘を受けた。。自分を分析し、正しい知識を理解し、それを定着させるために何度も繰り返し、心をシェイプアップすことで、必ず心はよりよい方向へと変化させることが可能と言われている。非常に実践的で明快な解答だ。2015/02/16

Y2K☮

48
再読。私のHNに☮が付いているのは「真の平和主義者」でありたいのと、とある読友さんの真似(ちゃんと了承を得た)。文体と本のセレクトが独特で好きだった。最近見ないけど元気かな。これもその方のレビューに触発されて読んだ。全てはひとつ。口では言えるけど未熟者ゆえに心の中では実感に乏しい。でもここで繋がった何人かを顔も名前も知らないのに「我々はひとつだ」と思える時がある。同じ「人類」を形作る細胞同士だと。手、頭、足、内臓。互いの現場に敬意を払い、できる事をお互い少しずつね。別の読友さんへの「おめでとう」に換えて。2017/02/04

Y2K☮

44
難しい事や持って回った政治家みたいな提言は何も書かれていない。生きる為に本当に必要な真実はそういうものか。パウロ・コエーリョ「アルケミスト」にも述べられていた「全ては一つ」の思想。誰もが一人の人間を構成する細胞であると考える。手や足になる人は頭に憧れ、頭の細胞を担う人は手や足が羨ましい。各々が互いを認め合い、己の適性に合った役割を果たしていけたらと思う。そして自分を亡命の身に追い込んだ中国共産党に「ある意味感謝しています」と云い切ったダライ・ラマ14世の穏やかな凄み。いつも冷静に現実的に考えるという意味。2015/09/03

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