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タックスヘイヴン

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  • サイズ B6判/ページ数 427p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344025639
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

東南アジア最大のタックスヘイヴン、シンガポールのスイス系プライベートバンクから1000億円が消えた。日本人ファンドマネージャーは転落死、バンカーは失踪!マネーロンダリング、ODAマネー、原発輸出計画、北朝鮮の核開発、仕手株集団、暗躍する政治家とヤクザ…。名門銀行が絶対に知られてはならない秘密とは?そして、すべてを操る男は誰だ?

著者等紹介

橘玲[タチバナアキラ]
1959年生まれ。2002年、小説『マネーロンダリング』でデビュー。2006年、小説『永遠の旅行者』が第19回山本周五郎賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yunemo

83
この分野、確かに強い著者作品。金融に絡む大半の題材を盛り込んで、尚且つ犯罪の行く末に妙にドキドキしながら読み進んでいけました。東南アジア、北朝鮮等、現実の問題点までを記しながら、我々に問題の行方を投げかけます。ただ応える要素が何もない自身に気付いて愕然。アングラに違いないのだけど、現実的に起こっていることも多いのだろうな。そんなことまで、考えさせられてしまいます。もう一点、男と女の微妙な関係、それぞれの考え方の違いが、さりげなく盛られていて、これも胸に残る作品。読了感良し、この一言で締められます。2014/04/19

ナミのママ

64
「頭使いそうだな」「理解できるかな」と思いつつ、文庫化されたのを機に手にしてみました。読み始める前にタックスヘイブンとパナマ文書について少し知識を入れました。スピーディな展開と、金融問題も軽く説明があってわかりやすく、楽しかったです。海外旅行とも、大金とも縁がない一生を終えるだろう私ですが、こういう人生も楽しいんじゃないかなぁ。でも自分がかかわっていたらいつも追われているようで嫌かも・・と、本筋でない部分で感想を持ってしまいました。この後、どうなるのかもちょっと気になる終わりかたでした。2016/05/05

いたろう

54
橘玲は小説家というより、金融に関する独自な視点からの指南書、実用書を書く人というイメージが強いが、久しぶりの小説はストーリーテラーとしての力量を改めて感じさせる快作。金融界の裏にも精通している著者らしい、お得意のオフショア取引、マネーロンダリング、租税回避・脱税を絡めた国際金融サスペンスが面白いのはもちろん、そこに絡むドラマ・人間模様、ダークヒーローを配したハードボイルド的展開、実際に現地に行っているかのようにリアルな海外の描写、これらがマッチして一級のエンタメに。2014/06/29

川越読書旅団

52
昨今のタックスヘブン関連のニュースに影響を受け手に取る。経済小説でもありながらアクションと恋愛小説的要素も含まれるとても器用な作品。2016/08/06

まっさ

52
職業柄、半分義務感にかられて手にとってしまった本書。予想以上に面白かったです。話の流れがタックスヘイブンを活用した大掛かりなスキームで展開されているもんだと思い読んでたけど、ミステリー・ヒューマンストーリーとしての要素のほうが大きなウェイトを占めて、ちょっと予想と違ったものの、物語そのものの展開も良かったです。最後の守らなきゃいけない友達のためってセリフで古波蔵さんに一気に人間臭さが感じられたのも良い締めでした。2016/05/07

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