内容説明
医師転職斡旋会社に勤める国本いずみ。いいことなんてなにもなかった。男に遊ばれ、飼い猫は病み、クライアントは落ちこぼればかりで、職場の上司もやる気がない。眠れずに朝を迎え、舌打ちしながら家を出る毎日。そんな彼女が妙な事件に立て続けに遭遇する。露出狂の出没、秘密裏に行われる臓器移植、医師の突然死…。「腎臓一個ぶん、きっちり働かないとね!」いずみは自身の再生もかけ、事件の真相を追いかけ回す。破滅型アラサー独身女が、医療界の最底辺を大暴走。『このミス』大賞&大藪賞作家が放つ医療ミステリーの新機軸。
著者等紹介
東山彰良[ヒガシヤマアキラ]
1968年台湾生まれ。5歳までは台北、以降日本育ち。宝島社の第1回『このミステリーがすごい!』大賞銀賞・読者賞を受賞し、2003年『逃亡作法TURD ON THE RUN』でデビュー。09年「路傍」で第11回大藪春彦賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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