彼女はもういない

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彼女はもういない

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  • サイズ B6判/ページ数 274p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344020610
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

母校の高校事務局から届いた一冊の同窓会名簿。資産家の両親を亡くし、莫大な遺産を受け継いだ鳴沢文彦は、すぐさま同学年の比奈岡奏絵の項を開いた。10年前、札幌在住だった彼女の連絡先が、今回は空欄であることを見て取ったその瞬間、彼は連続殺人鬼へと変貌した。誘拐、拉致、凌辱ビデオの撮影そして殺害。冷酷のかぎりを尽くした完全殺人の計画は何のためだったのか―。青春の淡い想いが、取り返しのつかないグロテスクな愛の暴走へと変わるR‐18ミステリ。

著者等紹介

西澤保彦[ニシザワヤスヒコ]
1960年高知県生まれ。米エカード大学創作法専修卒。高知大学助手を経て95年、トリックの限りを尽くした本格ミステリ『解体諸因』で衝撃デビュー。以後、SF的設定と本格推理を融合した独自の小説世界で話題作を続々と発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

138
城田理会警視その2。相変わらず犯人は無茶苦茶である。初めから犯人がわかっているので読者としては動機を推理して楽しむ作品?。確かに彼女はもういない。2015/12/24

さっこ

44
R18との説明も納得でした。えぐい描写がしんどい場面もありましたが、惹きつけられて一気に読みました。高校の同窓会名簿に端を発した連続殺人。完全犯罪をもくろむトリックも冴えわたっていました。真相にたどり着いたとき表題の意味がどーんときて切ないものがありました。

ちぐ

44
最後ビックリした。まさかまさかって。伏線だったシーンがフラッシュバックしてきて鼓動が早くなった。最初から犯人は分かっていたし、タイトルからして何となくのラストは想像してたけど、そんなオチが用意されていたとは。やられたな。あっさりとしたタイトルなのに、読み終えてみるとその意味は深いんだなとしみじみ。エグくて、最悪の終わり方、けど一気に読んでしまった。2017/03/09

ジュン

42
図書館本。西澤さん2作品目。冒頭から一気読み。かつて好きだった女性を想い、自分勝手な妄想で連続殺人を繰り返す主人公。殺すことに目的があり、そこに快楽を得た犯人・・キモい。完全犯罪を目論んだ犯人と捜査側の攻防の結末は驚愕のどんでん返し。西澤トリック冴えてました。2017/04/06

つっきー

35
★★ 鳴沢の一挙一動にとにかくイライラさせられてしまった。ここまで傲慢で自分勝手な感情を出されると読むのが辛いことこの上なし。何度冒頭で辞めそうになったか。犯行時の強姦の描写なんか、嫌悪感でいっぱいになって本当に気持ち悪かった。鳴沢の不可解な行動は、読み進めるとある程度の予想もついたし、最後のオチもなんとなくそうじゃないかなと思ってた。悪くはないけど、何か欠ける気がするかな。東野圭吾さんの「悪意」をなぜか思い出させる作品だった。2013/01/13

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