リトル・ピープルの時代

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リトル・ピープルの時代

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  • サイズ B6判/ページ数 509p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344020245
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

内容説明

この世界は終わらないし、世界の“外部”も存在しない。しかし、それは想像力が働く余地が世界から消えたことを意味しない。私たちは“いま、ここ”に留まったまま、世界を掘り下げ、どこまでも潜り、そして多重化し、拡大することができる。そうすることで、世界を変えていくことができる。リトル・ピープルの時代―それは、革命ではなくハッキングすることで世界を変化させていく“拡張現実の時代”である。“虚構の時代”から“拡張現実の時代”へ。震災後の想像力はこの本からはじまる。

目次

序章 「壁と卵」をめぐって―3・11から考える
第1章 ビッグ・ブラザーからリトル・ピープルへ(村上春樹という特異点;機能の言葉;ビッグ・ブラザーからリトル・ピープルへ ほか)
第2章 ヒーローと公共性(ヒーローという回路;怪獣たちの“戦後”;1971年のヒーローショー ほか)
第3章 拡張現実の時代(「12歳の少年」から「つながりの社会性」へ;キャラクターの透明度;コミュニケーションという疑似自然 ほか)
終章 石巻のリトル・ピープル
補論

著者等紹介

宇野常寛[ウノツネヒロ]
1978年青森県生まれ。評論家。企画ユニット「第二次惑星開発委員会」主宰。カルチャー総合誌「PLANETS」編集長。2008年に刊行されたデビュー作『ゼロ年代の想像力』(早川書房)は、現代の文化動向を日本思想史上に位置づけ総括するものとして高く評価された。11年4月より東京大学教養学部(駒場キャンパス)にて自治会自主ゼミ「現代文化論」を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

49
ポップカルチャーも世界の構造変化を反映する。ウルトラマンが怪獣を倒した時代は善悪が明確で絶対的。一方、仮面ライダーと敵の怪人は両方ともショッカーの人造人間。一方は人間に味方し、世界征服という「物語」を阻止する。正義と悪は態度の違いになり、相対的になった。これがリトル・ピープルの時代。ところが、連合赤軍やオウム真理教のように単独で暴走するだけでなく、テロのように連鎖的に発生し、衝突するようになった。貨幣と情報があれば、誰でも「物語」にコミットできる時代。「物語」の相互関係の調整こそ文化が立ち向かうべき課題。2015/04/21

蘭奢待

47
ジャケに惹かれて以前購入したが、結局パラパラと拾い読んだだけで手放した。故に読んでないけど登録しておく。このゼロ年代の人たち、思想家、評論家、哲学者を自認してる人たちがことごとく苦手。浅い極論を振り回し、ネット上での炎上を至上とするかのようなゲンロン。この著作もサブカルに徹するならともかく、変に理屈をこねくり回してるだけの印象。好きな方には申し訳ないです。2019/10/12

Willie the Wildcat

31
価値観の変化。倫理観、道徳観、秩序、義・・・。外因、内因を歴代ヒーローに置き換える。変化を促す事件や、技術革新などの社会現象。変化の象徴は、コスモスと王蛇。前者は、退治ではなく”保護”。後者は、道理ではなく”欲”。人間の弱さでもあり、本質を表す。価値観の多様化故の混沌さに、自我や生を問う。戸惑いながら、苦悩しながら見つめる自身。人の”糊代”に創造が宿る・・・。蛇足ですが、コスモスの最終回は最も印象に残る。心に響くんだなぁ・・・。是非ご鑑賞を!(笑)2013/05/20

ロマンチッカーnao

21
村上春樹さんの『1Q84』を読んだときにビックブラザーの時代は思った。もう現れることはない。これからはそれぞれに意思をもったリトルピープルの時代とありました。それ以来ずっと気になっていたことが、この本でよくわかりました。とても興味深い内容でした。2016/11/25

ヨクト

21
まずは装丁が素晴らしい。流石は鈴木成一デザイン室。ちょっと前になるが、世界的ブームとなった村上春樹「1Q84」を主として、戦後から現代までの移ろい行く世界を考察する。また、ウルトラマン、仮面ライダーシリーズから世界の変容、正義の在り方の変化を論じる。村上春樹の話は正直理解不足であるが、仮面ライダーの話についてはぼくもその世代であるため、面白く読めた。なるほど、だから仮面ライダーは面白いのかと。奥が深い。また、補論で論じられるバットマン「ダークナイト」もかなり興味深く読めた。2014/11/25

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