出版社内容情報
巨大グローバル企業が日本中の水を飲み尽くす──。
20XX年、この国の悲惨な現実と人間模様を緻密に描ききった近未来サスペンス。
世界的な水不足と地方自治体の財政破綻がもたらした未曾有の水飢饉。「格差」が生み出す不幸の連鎖を断ち切るため、一人の青年が敢然と立ち上がった──。
内容説明
世界的な水不足と地方自治体の財政破綻がもたらした未曾有の水飢饉。「格差」が生み出す不幸の連鎖を断ち切るため、一人の青年が敢然と立ちあがった―。経済小説の雄・江上剛が果敢に挑んだ問題作。
著者等紹介
江上剛[エガミゴウ]
1954年兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。旧第一勧銀時代に総会屋事件を収拾し、映画『金融腐蝕列島呪縛』のモデルとなる。2002年に『非情銀行』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Matoka
13
他の方も書いてるけど、残念な一冊。水道事業の民営化をテーマにした社会派作品かと思ってたんだけど。ファンタジーになるのはまだ良いとして、人物の描き方も一貫性も説得力も無いし物語の深みとかも全くない!人物を描くってやはりとても難しいんだな。他の作家さんの素晴らしさが逆に浮き彫りになる不思議な読書体験でした。 2018/12/14
パンダ
3
主張はわかるんだけど、思っていたのとは違って、あまりにも都合のいいファンタジーに走っていき、かなり残念でした~。一番の残念は、主人公が主人公然としておらず、喜太郎が主人公でくないか!!?と感じてしまうこと。水の大切さはわかるし、言いたいこともわかるだけに残念でならない…2013/08/11
いっぺい
2
名前に惹かれて読んでみたが期待はずれ。文章が読みにくい。設定自体は面白かった。2012/12/30
bbblind
2
某国が水源確保の為に日本の山間の土地を買い漁っているらしい…という話は有名なので、タイムリーな経済小説的なものを想像しながら読んだら途中でファンタジー方面に転がって帰って来られず困った。ラノベの如く会話だらけなのであっという間に読了できたけど。日本語として拙い文章が散見されるわ、登場人物たちが説明台詞をガンガン話すわ、不自然な設定が多くて物語に集中できないわ、啓蒙が暑苦しいわで小説として全くこなれておらず、中学生が頑張って書いたかのよう。2012/11/30
読み人
1
なんとも残念... 水不足問題というテーマが良いだけに。そして途中までは現実路線で進むのでとても面白い。シンプルに豊富な水を牛耳る企業VS水の解放を目指す青年たちでも良かったのでは?後半、ファンタジー路線に入ってからはいつ夢オチになるか期待して読み進めたが最後までファンタジー...2016/03/18