エスピオナージ

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  • サイズ B6判/ページ数 525p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344013667
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

この物語は決して絵空事ではない!
海外諜報機関は日本でいかに活動し、私たちをどれだけ蹂躙しているのか? 孤独と苦悩を抱えながらも、スパイ摘発に命を懸ける外事警察官(スパイ・ハンター)は、どのような手法で標的を追っているのか?

日本国内での暗躍に苛烈さを増すロシア工作員。壮絶な闘いを挑む警視庁のスパイ・ハンター。捜査線上に浮かび上がる正体不明の男と女。執念の捜査が辿り着いた真実が、日本人に衝撃をもたらす。 運命に翻弄された男と女。彼らの壮絶な人生と悲恋が読む者の胸を締めつける──。
緻密な極秘取材に支えられた圧倒的リアリティ。謎が謎を呼ぶ展開。全編に漲る緊迫感。怒涛の書き下ろし長編小説。

現実の事件を元に、今まで誰も語ることができなかった警察の”裏”捜査の全貌を描き尽くす、前代未聞の──リアル諜報(インテリジェンス)ミステリー誕生!

内容説明

ソ連崩壊に伴い悪名高きスパイ組織KGBも消滅した。だが、その使命は後身であるSVRに引き継がれ、その牙は今も日本に向けられている―警視庁外事第1課第4担当を率いる水越紀之警部は常にその信念を揺るがすことなく、ロシアの諜報活動を阻止するための捜査に全身全霊を捧げていた。ある日、水越は二年間追い続けたSVR機関員デミドフの検拳に成功する。束の間の勝利に浸る水越だったが、それは大きな間違いであった。その検拳は、何年にもわたって外務省幹部に諜報接触を試みていた大物工作員“渡り鳥”につながる端緒を失うことを意味していたからだ。大失態を取り戻すべく懸命の捜査を行う水越たちがやっと掴んだ手がかり。それはどう見ても普通の主婦にしか思えない小野寺美津江という女の存在だった。だが美津江、そしてその夫である敦史の捜査は困難を極める。彼らを幾重にも覆っていた謎が解け始めた時、隠蔽され続けた悪魔の所業が明らかになる…。運命と国家のエゴに翻弄された男女の愛が導き出した答えとは?現実の事件を元に、秘められてきた警察の“裏”捜査を描き尽くす、リアル諜報ミステリー誕生。

著者等紹介

麻生幾[アソウイク]
1960年大阪府生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やじかな

14
ずっと積み本でしたが、ようやく…(笑) 公安モノ、しかも外事の話って嫌いじゃないけど、専門用語も多いし尾行のフォーメーションとか、様々な諜報活動の状況は、なかなか簡単には想像出来ないから、難しい…ぜひ、映像化してほしい(笑) そして、続きがありそうな終わり方とも思えるのですが、これはこれで終わりなのかなぁ。 第二章以降はスピード感もあって、一気に読んでしまいました。 好き嫌いはあるとは思いますが、私は面白く読めました。2022/02/23

ケイ

10
結局、公安は勝ったのか負けたのか。描かれる公安の人々のプロ意識がすごい。今のロシアや北朝鮮の政局を考えると、公安の人々はさぞいそがしいのだろうなと思う。2012/05/14

ゆずこまめ

5
過酷な現場…淡々とした描写に緊張感とリアリティを感じました。仕事にすべて捧げるプロ意識がすさまじい。最後ちょっといい話みたいになってたのがびっくり。2012/07/11

Ted

4
'07年8月刊。△公安警察とロシアの間諜との攻防を描いた小説。断片的な見せ場もあり、素材もよいのだがストーリーとしては尻切れトンボで不完全燃焼の感が否めない。冒頭の掴みは、ボガチョンコフ事件の剽窃だろうか。「実在の人物を拉致・殺害し、スパイが本人に成りすます背(はい)乗り」といえば北朝鮮を思い浮かべるが、本家本元はロシアにあるそうだ。あとがきに「詳細なご教示をくださったにもかかわらず、ここでお名前を出すことを憚られる方が余りにも多い」とあるが、内容から推してその1人に佐藤優が入っているような印象を受けた。2013/12/19

遅筆堂

4
面白い。小さく無難にまとまるよりも、この乱雑さが緊張感とスピード感を増幅する。魑魅魍魎な世界だ。面白い。2009/09/17

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