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ララピポ

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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344010512
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

勝ち組なんていない。神は何故、我らに生を与えたもうたのか?東京の片隅の、凄まじい負け組のドラマをユーモラスに描いた傑作長篇。読後、あなたは諦めることを知り、人生が楽になります。

内容説明

対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。デブ専裏DVD女優のテープリライター、玉木小百合(28歳)。選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。最新爆笑小説。

著者等紹介

奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年岐阜県生まれ。98年『ウランバーナの森』(講談社文庫)で作家デビュー。2002年『邪魔』(講談社刊)で第4回大薮春彦賞、04年『空中ブランコ』(文藝春秋刊)で第131回直木賞を受賞。05年『イン・ザ・プール』(文藝春秋刊)が映画化され話題に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

koba

107
★★★☆☆2014/03/22

sk4

87
「どうする? 他人のフリする?」 ・・アウトローな人たち【ララピポ】 汚れた水に棲む彼らの一人を注意深く見つめてみると、つながるつながる。 どいつもこいつも本当にろくでもない。 ろくでもないですが、何か? ヒエラルキーの底辺で、どっこい生きてる。生きてて何が悪い! 贅沢で清潔で安全な暮らしとは縁遠いにごった水を泳ぐ彼らはたくましく、楽しみを貪欲に漁って生にしがみつく。 そう、彼らは【ララピポ】2013/03/18

きさらぎ

84
どうしようもない奴ばかりが繋がって繋がって一つの輪になっている。どいつもこいつもまったくーと呆れながら、自分の中にもこういう腐った部分ってあるなぁと思ってしまう。ところどころで「連絡を絶やすと女はすぐ不貞腐れる」とか「マメさが女を逃がさない最低条件」とかしっかり女心を掴んでいるところも憎たらしい。たくさんの人のなかには成功体験がなかったり、何かを達成したことがなかったり、人から羨まれたこともなく、才能も容姿にも恵まれない人生だってあるはずだ。でも人生は続いていく。辛く楽しく面白い。2018/01/01

Ikutan

81
もー奥田さん、お下品過ぎ。あまりおおっぴらに読めないですよ。装丁画もよく見るとあららっと赤面。だけど、なんかこの突き抜けた感じ、イヤじゃないんですよね。都会の片隅で生きる人たちの下半身事情。登場人物が繋がっていく六つの連作短篇。テンポよく読めて、ユーモアたっぷり、思わず笑っちゃいます。人間味溢れる人物たちもなんだか愛しく。どの物語もペラペラした感じにならないのは、さすが、奥田さんですね。上手く纏まっていて安心のクオリティ。色んな人がいるから面白い。ララピポ、タイトルがいいね。2016/04/18

kishikan

72
アロットオブピープル、早口で「ララピポ」。なんというお下劣な小説!でも、有川の「阪急電車」じゃないけれど、ストーリーの中の登場人物ごとの視点から、各編が成り立っているところ、そして、世の中の敗者を描くわびしさ・・・・、うーん奥田節よのぅ。最悪・邪魔からDr.伊良部への変遷の経過がなんとなく想像できるんだなぁ。面白い。2008/04/03

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