内容説明
元禄十五年十二月十四日、大石内蔵助率いる四十七人の武士が吉良邸への討ち入りを果たす。だがこの時、大石には本隊が仕損じた場合の秘策があった。折も折、仇討ち強硬派といわれながら、討ち入り寸前に突如脱盟した高田郡兵衛は、見目麗しい女を娶り、天下太平の市井の暮らしを満喫し始める。裏切り者の汚名に耐えながら、武士の鑑と称される四十七人の同志の死に花を護るという過酷な人生をあえて選択した郡兵衛の胸中には何が渦巻いていたのか―。
著者等紹介
森村誠一[モリムラセイイチ]
1933年埼玉県生まれ。青山学院大学卒。『高層の死角』(江戸川乱歩賞)、『腐蝕の構造』(日本推理作家協会賞)など、数多くのベストセラー作品を著し、本格推理小説の世界で不動の地位を築く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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