内容説明
『ハーフウエイ・ハウス・希望』―中野にある「薬物依存」からの“悔悛を志す者”たちが共同生活をおくる施設である。少年院帰りの亮太、輪姦された忌わしき過去を持つ少女バイク、オーストラリア美人の大学院生メグ、元ヤクザのスワード、元大手証券幹部の鯨。非国民で不道徳の個性豊かな面々は「強制」と「義務」のない日々を過ごし、次第に本当の「更正」に目覚めていく。しかし施設の運営費に困窮し、汚職と賭博と恥辱にまみれた最悪の警察官たちを相手に一世一代の大勝負を挑むのだが…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りこ
1
勧められて読んだけど最初は全く感情移入出来ず困った(笑)中盤からの展開は、ある意味リアル「アカギ」だよね(笑)2013/08/28
ぴぴ
0
タイトルに興味が出て読んでみました。本当の事件等を織りまぜつつ、警察やお偉方の信じられない裏事情の暴露話。表現が面白かった。博打の説明は長いし興味ないので飛ばし読み。しかしこの刑事二人は許せない!2012/11/29
ko-jiro
0
リアリティありすぎ。一読の価値あり。
聖月
0
〇『非国民』の出版については、多くの新聞書評で紹介されてきており、また『本の雑誌8月号』の特集“2003年上半期ベスト1”では3位にランクインしたため、そういった意味で本書『非国民』で初めて森巣博の小説を読んだというひとも多いと思う。そして“ふ~ん、森巣博の小説ってこんなやつなんだ、まあまあ面白かったなあ”などと感じるのかもしれない。評者は主張したい。今『非国民』が気になって初めての森巣作品を手に取ろうと思っているそこのあなた!『非国民』を読む前に『越境者たち』を先に読みなさい!もう、そろそろ、図書館でも2003/10/25