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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784344001794
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

こんな小さな歴史だけど、生きてきた道の上にはたくさんの思い出がある―。ウェイトレスが天職の瑛子、27歳。丈夫な心が伝える、どこまでも深い癒しの物語。

著者等紹介

吉本ばなな[ヨシモトバナナ]
1964年東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒業。87年、「キッチン」で海燕新人文学賞受賞。『不倫と南米』では2000年ドゥマゴ文学賞を受賞。アメリカ、ヨーロッパなど海外での評価も高まっている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

花花

16
再読。よしもとばななのたくさんの作品の中で、これが一番好きで何回でも読みたくなる。一緒にいる訳ではないのに同じものを愛して育んでお互いの存在を確認しあう恋愛。タヒチで過ごす時間とステキな女性の話で全てを受け入れる決意をする。困難だらけだけどふたりの行く先を応援したくなるステキな話。そして毎回めちゃめちゃタヒチに行きたくなる。2011/10/01

白雪ちょこ

13
相変わらず、作者の小説はなんと美しいことだろうか。 今回の舞台はタヒチ。 神秘的なイラストとともに、タヒチの情景や 食べ物、美しい風景、レモン色のサメなど様々な知識も得ることができた。 主人公の瑛子とご主人様の、不倫のような微妙な間の関係、意地悪な奥様など、人間味溢れた描写がとても上手。 男女の生々しい関係も、うまく描かれていた。 動物や植物に対する愛情の深さと、仕事一筋人間の対比なども良い。 これから大変な道を選んだが、それでも瑛子は幸せになってほしい。2023/07/18

yuna☆

8
数年ぶりの再読。ばななさんの本を読むと、自分は人として真っ当に生きているだろうか、誰かに(動植物にも)不誠実なところはなかっただろうか、と自分の振る舞いを振り返させられる。自分を点検するような。最後に晴れやかに浮かぶ美しい虹は、確かに私の心にもかかった気がした。2019/07/11

加悦

6
心が緩んで行くようなかんじ。よしもとばななさんのお話は、総じてそんな感想を持ちます。深呼吸できるような。読んでいて、面白かったです。展開にはちょっとびっくり。2015/02/01

ガブリエル

5
読みやすい言葉で紡がれ、心地よく読みすすめるうちに、心にじ~んわりとしみてきて、いつのまにか癒されているような作品。母を亡くした主人公瑛子が、主をなくしたセーターにその不在を強く感じるシーンが堪らない。 だけど、彼女自身タヒチの圧倒的な自然の中で癒され、子どもの頃を思い出しながら泣きそうになるシーンもいい。 大切な人がいなくなっても、幾多の思い出が今ある光景のなかから立ち上がること。自然にはそれを促す力があること。なんだが、本筋とは違うところで何故だか心に染み入るあれこれがあり、心穏やかになる作品だった。2017/05/04

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