内容説明
痛みをわかちあいたい。お互いに欠けた部分をえぐりあって確かめあいたい。カンヌを席巻した「萌の朱雀」から4年。喪失と再生、ストリッパーと陶芸家の激しく切ない恋物語。
著者等紹介
河瀬直美[カワセナオミ]
1969年奈良市生まれ。大阪写真専門学校(現ビジュアルアーツ専門学校)卒業。私的ドキュメンタリーフイルム「につつまれて」(’92)と「かたつもり」(’94)が世界各国の映画祭で注目を浴びる。「萌の朱雀」で97年カンヌ国際映画祭カメラドール(新人監督賞)を日本人初、史上最年少で受賞する。最新作「火垂(ほたる)」は、2000年ロカルノ国際映画祭で国際批評家連盟賞、ヨーロッパ国際芸術映画連盟賞のダブル受賞を果たす。また、CF、ミュージックビデオの演出などの映像表現にもフィールドを拡げている。その他の作品に「杣人物語」「万華鏡」などがある。著書に小説『萌の朱雀』(幻冬舎文庫)がある
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感想・レビュー
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hirame tarami
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同名の映画作品の方が、先に公開されて本がでたんだそうです。 奈良出身の映画監督、河瀬直美さんの作品です。 ストリッパーのあやこさん、先輩ストリッパーの恭子さん、そして 惹かれ合う存在の陶芸家太志。映画ありきだからなんだろう、 読んでいても映像が思い浮かぶ。色が美しいのです。 お話としては引き込まれたんだけど、終わり方がなんだか? 映画で見たら答えがわかるのかなぁ・・・2016/07/24
よっぴー
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登場人物達の熱気が伝わって来る。映画も見てみたい。はかない秀作2012/04/24
AliNorah
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最後、どうして別れたのかわからない。生と死。独特の雰囲気が広がっている小説だった。2012/08/12
りんこりん
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同郷。行基さんの噴水が出てきたり、懐かしく思いながら読みました。ぬくぬくと生きてきた私にはわからない寂しく厳しく凛とした世界でした2019/05/31