出版社内容情報
生きるあかしとは何だろう。生きる意味を問う詩15編。会田綱雄、天野忠、安西均、石垣りん、茨木のり子、川崎洋、白鳥省吾、村上昭夫、他。
遠藤豊吉[エンドウトヨキチ]
目次
花の店(安西均)
歌(中野重治)
生きる(谷川俊太郎)
遠景(木山捷平)
私の前にある鍋とお釜と燃える火と(石垣りん)
小さな娘が思ったこと(茨木のり子)
ウソ(川崎洋)
二人の山師(城侑)
遠い日(白鳥省吾)
鶴(村上昭夫)
ねずみ(村上昭夫)
帰還(大岡信)
なんでも一番(関根弘)
動物園の珍しい動物(矢野忠)
伝説(金田綱雄)
著者等紹介
遠藤豊吉[エンドウトヨキチ]
1924年福島県に生まれる。福島師範学校卒業。1944年いわゆる学徒動員により太平洋戦争に従軍、戦争末期特別攻撃隊員としての生活をおくる。敗戦によって復員。以後教師生活をつづける。新日本文学会会員、日本作文の会会員、雑誌『ひと』編集委員。1997年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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モリー
5
編・著者、遠藤豊吉氏は戦前において特攻隊員として祖国のための死を最高の美徳と教えられ、その実践を強制されていたという。戦後、「もうその必要がないという」命令は、天と地が逆転したような衝撃だったそうです。編・著者の選んだ15編の詩はいずれも、生きる「自分を取り巻く壁との数多くのたたかいのなかから、自分のすすむべき一本の道」を「照らし出してくれる光源の一つ一つ」だったのだろう。“ウソ”について書かれた二編の詩、川崎洋さんの『ウソ』と城侑さんの『二人の山師山 師の腰に刃物がある』が印象的でした。2018/02/25
ぬまけん
0
A2023/04/04