出版社内容情報
街なかにあるモダンな造りの風坂小学校は、あと一年で廃校決定。妖乃は、廃校によってゆらぎ、こぼれ落ちる子どもたちの心を求めて、新しい赴任先にこの場所を選ぶ。
そんな妖乃を出迎えてくれたのは、昔からここに棲み憑く〈地縛霊〉だった……！
「あなたがうわさの〈風坂小学校の地縛霊〉さん？」「〈用務員さん〉とよべ」
人気シリーズ第三弾！ 今回もさまざまな妖乃特製アイテムが、子どもたちを惑わし、サポートする。
内容説明
あなたがうわさの“風坂小学校の地縛霊”さん？新しい赴任先は、あと一年で閉校が決まっているモダンな小学校。妖乃を出迎えてくれたのは、昔からここに棲み憑く“地縛霊”だった…！
著者等紹介
ＨＩＺＧＩ［ＨＩＺＧＩ］
「フェティッシュ、カワイイ」を元に創造したキャラクターに自己投影するという独創的な手法でイラストを描くアーティスト（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
史
8
いつだって勝手に物事は進んでいる。それに翻弄されてしまうのが小学生というもの。だからこそ、自分の力で動き出す時に、物語は始まるのだ。そんな子どもたちを見守る、新任養護教諭は今日もうふっと笑っている。2024/04/19
ゆにす
5
３巻も面白かった。こんな校舎だったらステキだな！このシリーズ続いて欲しいです。 2020/04/13
Ayumi Yasuda
3
茨城新聞社読書感想文コンクール課題図書 娘の感想文の手伝いをするのに読みました 学校生活での悩みをかかえる子どもたちがその悩みを解決したり そのままで生きようと決めたり そのままで生きよう、という視点の話はいいなーと思いました2021/08/27
ゆうぴょん
2
小５娘。これも続き物。今度は閉校を迎える少人数の学校！へ妖乃先生が赴く。養護教諭らしからぬ先生だけど、アドバイスは的確。 現実はなかなか厳しい。ラストはちょっと切ない。2022/07/25
ゆっち
2
妖乃先生は生徒の絶対的な味方ではない。子供たちの悩みは全てお見通しで、不思議なアイテムで一時的に対処する。それは、妖乃先生がアイテムが心と反応することで生まれるコレクションが欲しいから。無条件に親身になる訳ではない姿勢が却って好ましい。風坂小学校は来年廃校になる。学校の統合やマラソン大会の廃止など、「どうしようもないこと」を覆す大逆転はない。子供たちはアイテムに問題解決を丸投げするのではなく、あくまでそれをきっかけとして自分たちでしなやかに、現実と折り合いをつけながら切り拓いていく。2021/05/03
