出版社内容情報
徳川幕府より流罪を命じられていた真田幸村のもとに、豊臣方からの使いが届く。ひそかに九度山を脱出することを決意した幸村は、つきしたがう十人の勇者たちとともに、大阪城への入城を果たす。
内容説明
天下分け目の関ヶ原の戦いは、徳川家康ひきいる東軍の勝利に終わった。慶長八年、征夷大将軍の地位についた家康は、江戸に幕府を開く。真田幸村は関ヶ原の戦いの後、父親の昌幸とともに、紀伊国の九度山村に流された。厳しく監視され、村から出られない不自由な生活ではあるが、配下の忍びや家臣の働きで、外の世界の情報を集めている。「我々が必要とされる日がきっとくる」。真田一党はそう信じて、ひそかに爪をといでいるのであった。
著者等紹介
小前亮[コマエリョウ]
1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
90
十勇士が集結! 子どもの頃読んだ本でも霧隠才蔵が好きだったけど、今回またアウトローな魅力にやられた。映画では松坂桃李くん?うーん、私のイメージとはちょっと違うけど、きっとカッコよく描かれているのでしょう。わくわくと3巻へ。2016/09/28
キラ@道北民
36
第2巻。真田十勇士集結。佐助も青年となって主君幸村のため働きまわるが、いつまでも純真ところに惹かれる。海賊との戦いもあり、少しずつ十勇士が集まり絆を深めていく様に目が離せない。即、3巻へ! 2018/10/26
かいと
33
忍者も海賊の宝とかを探しに行くんだなぁと思いました。幸村と十勇士は九度山にいて監視されていたけど、自由に抜け出して京にいったり海に出たりしていたのがすごいと思いました。佐助が忍者を雇って、霧隠才蔵の主人になったのがすごいと思いました。2016/09/30
かいゆう
29
第2巻は九度山から。秀頼が家康に会うために二条城へ向かうところから、様々なものが動き出す。十勇士は皆、昔から真田に仕える忍びだと思っていたけれど、そうでなかった。徳川を憎み、幕府を倒す。豊臣の恩に報いる。それぞれの事情をもっている者たちが、九度山に、幸村の元に、運命的に訪れたような気さえする。大坂を前に十勇士が揃った。手下10人ではない。幸村にとっては、それぞれに才のある大事な部下といったところだろうか。関ヶ原から14年も経っているのに、なぜ幸村が大坂に呼ばれたのか疑問に思っていたが、最後理由が分かった2016/09/25
hundredpink
29
装画に惚れた。中身は8割方の感じにルビがふられていて字も大きく行間も広い、若い読者にも読みやすく親切。2016/03/06