出版社内容情報
群れから追放を命じられ、ふたたび自由を手にしたかに思えたラッキーだが、震災後の森や街は、さらに荒廃の度をましていた。そんな中、出会った三匹の子犬。この出会いがラッキーをさらなる波乱へと導く……。
内容説明
崩れゆく大地と砕けちる空―世界はこれまでになく、危険な場所になってしまった。どんなことをしてでもあの子を守ろう―たとえ自分の命を失うことになったとしても。「ウォーリアーズ」のエリン・ハンター最新作!
著者等紹介
井上里[イノウエサト]
1986年生まれ、早稲田大学第一文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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円盤人
5
シリーズ第3巻。思わぬ展開でラッキーは大ピンチをまぬがれ、ふたつの群れは成り行きで共闘体制に入る。しかし結束にはほど遠い。そこにラッキーが新たな火種を持ち込んでしまう……。世界観の骨子がようやくわかってきた。天変地異の正体はいまだ不明。犬たちは状況の変化に翻弄され、容赦なく死者も出るのだ。主役がずっと苦しんでおり、カタルシスが少ない点には不満がある。特にアルファやグラントにはイライラさせられっぱなしだ。それでもページをめくる手は止まらない。犬たちの旅は折り返し。彼らははたして最後にどこへ行き着くのだろう。2019/05/23
kotaro
3
★★★★★★★★☆☆2021/05/12
まる
3
ますます波瀾万丈。ラッキーと群の将来は簡単にはいかないようだ。作者の想像力が好きなだけ広がって行く。2018/06/09
あまね
3
ラッキーはこれから群れに留まることが出来るんだろうか。野生の群れ自体も、混成部隊になり、いろんな変化が出てきた。世界の激変と犬達のサバイバル。早く安住の地が見つかるといいね…。2016/01/19
みはる
1
面白い。基本しんどいんだけどどんどん面白くなってきた。とりあえず腹が立つキャラクターの作り方が本当に上手いと思う。純粋な悪意というより、状況を見て態度を変える狡さや、自分の弱さを隠して他を落とそうとする卑劣さが、犬なのに実に生々しくて、本当に腹が立つ(褒めてる)!一方で主人公はお人好しの苦労性で、次々と誰かの面倒を見てはピンチに襲われるもんだからもう見ていられないけど目が離せない。今回はキャンキャンうるさいだけだと思ってたサンシャインと安定のマーサの優しさに救われた。リックの成長が楽しみ。2022/08/05